第二千六十一話 呪われた水田
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第二千六十一話 呪われた水田
甲斐の国今の山梨県ではです。
呪われた水田があると言われていました、日本もこのことを知っていました。
「本当にです」
「呪われた水田ですね」
「入れば命を落とす」
「そうした水田ですね」
「九州にもそうしたお話がありますが」
農民の人達に応えます。
「おかしなことです」
「それでだ」
ここで出て来たのは武田信玄さんです、知勇兼備の名将です。
「わしも困っている」
「左様ですね」
「まずは治めることだが」
実はこの人は戦よりもそちらが得意で熱心です。
「田をもうけられぬのでは」
「困りますね」
「甲斐は只でさえ山が多いというのに」
それで耕地が少ないのです。
「それではだ」
「困りますね」
山が多く貧しい国だったのです、そんな甲斐で呪われていると言われて使えないのでは困ってしまいます。
第二千六十一話 完
2022・8・27
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