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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第73話 異変を終えて
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 フィーはそう言って立ち直った。猟兵だからこそ切り替えるのは大事だ、反省するのは大事だがそれを引きずってまた違う失敗をしたら意味が無いからな。


 とはいえ俺もフィーのことを同じように言われたらキレてしまうと思う。だからこの言葉は言った俺自身もしっかりと覚えておかないといけないな。


「さて、この話はここまでにしよう。正直そんなストーカーがいた事に身震いしてるしね……」
「そなたはそういう変……ゴホンッ、普通とは違う者にも好かれやすいのかもしれないな」
「そうだね……」


 ラウラは一生懸命言葉を選んでフォローしてくれたのかもしれないが内心複雑だ。そう言う人はオリビエさんだけで十分だよ……


「リィン、そなたの方は問題は無かったのか?なにやらよく分からない空間に迷い込んだとか聞いたぞ」
「ああ、それは……」


 俺は特異点の事を二人に話した。


「そのような空間が存在するのか。よく無事に戻ってきてくれた、下手をすればそなた達は死んでいたかもしれないからな。本当に安心した」
「ん、わたし達も危なかったけどリィン達はもっとヤバイ状況だったんだね」
「ああ、本当に何でもありの空間だったよ。姉弟子やケビンさんがいなかったらどうなってたことやら……」


 動く骸骨やら巨大な魚に襲われるわ……特異点には今後も気を付けて行かないとな。


 まあ姉弟子とラッキースケベもあったんだけど……ソレは言わなくてもいいよな。


「リィン、今何かイヤらしいこと考えたでしょ?」
「えっ、そんなことはないぞ」
「嘘、だってリィン今目を逸らして頬を掻いたでしょ?リィンが隠し事する時のクセだよ」
「そ、そんなことは……」
「リィン、私達の間に隠し事は無しだぞ。それとも私達には話せないようなことなのか?」
「……話します」


 二人の鋭い視線に耐え切れずに、俺は姉弟子とのラッキースケベも話してしまった。


「……」
「……」
「あの、二人とも……?」


 黙り込んでしまった二人に俺は恐る恐る声をかけた。


「……まあ人工呼吸は良い、人命が一番だから」
「うん、そうだな。だが胸を見てしまったのは駄目だろう、何故隠した?」
「えっと、それは……」


 フィーの言葉を聞いて一瞬許された?、と思ったがその次の後のラウラの言葉に俺は顔を青くした。


「……思わぬ強敵が出てきたね」
「うん、このままでは拙いな」
「ならやるべきことは一つだよね?」
「ああ、その通りだ」


 二人は何かを話し合っていたが直ぐにこちらに振り返った。


「えい」
「うわっ!?」


 そしてフィーにベットへ押し倒されてしまった。


「フィ
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