第73話 異変を終えて
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「ケビンさんまで……その話はもういいでしょう?早く報告しに帰りましょう、場合によってはフィー達の応援に向かわないといけないんですし」
「あはは、そうだね。急いで帰ろうか!」
そして俺はさっきの洞窟をチラッと見ると頭を下げてそのままルーアンに向かった。
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ルーアンに着いた俺達は直にギルドに報告しに向かった。
そこにはすでにフィー達がいて白い影の事件について話していたようだ。
俺達も幽霊船の事をジャンさんに報告した。
「……なるほど、そんな事があったんだね。まさか大昔の海賊が幽霊になって海を彷徨っていたなんて思いもしなかったよ。しかもその件に結社が関わっていたとはね」
「まあ白い影と違って可能性の話ですけどね。現状結社が一番怪しいっちゅうことは確かですわ」
ジャンさんにそう説明するケビンさん、今回は彼がいてくれて助かったな。
「でもまさか幽霊船の方は本物の幽霊だったなんて……白い影はブルブランって奴が生み出した幻影だったけどそっちに行かなくて良かったわ」
「あはは……エステルちゃんがいたら何回も気を失っていたかもね」
エステル達の方は結社の執行者という奴が作った幻影だったが、こっちは本物だったからな。もしエステルが一緒だったらもっと大変だったかもしれない。
「それにしてもまさかラウラがこっちに来ていたとは思わなかったよ」
「ああ、修行を終えて大急ぎでリベールまで来たのだ。もう既に夜だったがジャン殿からそなた達がそれぞれ別れて目的地に向かったと聞いていたから近いジェニス王立学園に向かったんだ」
「そうだったのか。ラウラが来てくれたのなら百人力だな」
「ふふっ、その期待に応えられる働きをしよう」
俺はまさかラウラが着ていたとは思っていなかったので嬉しかった。まあ俺はずぶ濡れなのでハグは出来なかったけどな。
その後俺達はジャンさんが手配してくれたホテルで休むことになった。部屋割りはエステルと姉弟子、ラウラとフィー、俺とオリビエさんとケビンさんの割り振りになった。
なんで本来部外者であるケビンさんも一緒なのかというと……
「いやぁ、部外者なのに俺までお世話になってホンマ申し訳ありませんわ」
「いやいや、ケビンさんの協力のお蔭で事件が解決したと聞きましたし、このくらいはさせてください」
ジャンさんにそう言われたからだ。まあ夜も遅いし今から寝床を探すのは厳しいだろう。彼もそう思ったからか素直にジャンさんの提案を受け入れた。
その後オリビエさんにハグされかけたりケビンさんにからかわれたりと色々あったけど、二人とも疲れていたのか直ぐに
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