第二千五十五話 塩賊
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第二千五十五話 塩賊
唐代も末期になるとでした。
国が乱れて来ました、その為上司の中で悪い人達がお塩の値段を吊り上げて暴利を貪る様になりました。
お塩は国の専売なので民の人達は困りましたが。
「朝廷には内緒だよ」
「えっ、お塩売ってくれるんですか」
「そうしてくれるんですか」
「それもこんなに安く」
「そうだよ、皆困ってるからね」
密かにお塩を作ってそれを売る人が出てきました、朝廷が定めたお値段よりもずっと安いものだったので。
皆こぞって買います、それでなのでした。
「いやあ、儲かるなあ」
「結構高く売ってるのにな」
「朝廷が定めた値段が高過ぎるし」
「しかも質の悪いの売るし」
「それと比べたらこっちは質もいいす」
「売れるのも当然だよ」
売る人達は大儲けです、所謂密売商人ですが。
中国妹はお兄さんに囁きました。
「最近塩賊と呼ばれてるあるが」
「力を持ってきているあるな」
何しろ誰もが買うのです、それで力を持たない筈がありませんでした。何かが起ころうとしていました。
第二千五十五話 完
2022・8・24
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