触手の猛攻
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ンド キャモナスラッシュシェイクハンド』
ウィザーソードガンの手のオブジェ、そしてダイスサーベルのスロット。一から六の数字をランダムに表示させるダイスサーベルへ、ビーストは右手に付けたままの指輪を装填する。
『フレイム スラッシュストライク』
『5 バッファ セイバーストライク』
炎と猛牛。
二つの赤い斬撃が、それぞれに対立する触手へ放たれる。炎と五体の牛たちの大暴れにより、触手たちの動きが封じられていく。
だが、触手は即座に体勢を立て直し、またウィザードたちへ攻め立てていく。
『ランド プリーズ』
だが、ウィザードは即座にトパーズの指輪を使用。
ウィザードの足元より、黄色の魔法陣が現れた。
『ド ド ド ド ド ドン ドン ド ド ドン』
魔法陣はゆっくりと地上からウィザードの体を上昇していく。赤から黄へとその姿を変え、機動性、および魔法の能力を犠牲に、物理能力に秀でた形態。その最も得意とする魔法は。
『ディフェンド プリーズ』
防御の魔法。
触手の前に発生した分厚い土壁。
頑丈さが取り柄のそれは、触手に貫通される。だが、その動きを食い止めることができた。
だが、即座に触手の先端が開く。まるで口のような造形をしている先端から、黄色の光線が放たれる。
「っ!」
ウィザードは慌てて回避。発射された黄色の光線が室内を切り刻むのを見て、ウィザードはデジャヴを感じた。
「これ……見滝原南にいた、あの怪鳥と同じ……!?」
光線の音は、あの超音波メスと全く同じものに思える。
ウィザードは改めて触手を睨み、同時に数日前遭遇した赤い怪鳥を思い浮かべた。
攻撃手段そのものは共通している。だが、怪鳥と触手。両者の形状に共通点が皆無である。
「ハルト! ぼさっとしてるんじゃねえ!」
怒鳴られたことによって、ウィザードは我に返る。同時に、ウィザードを薙ぎ倒そうとした触手に蹴りを放ち、相打ちとなってバランスを崩しかける。
一方、ビーストは右手に指輪を付け替える。
『カメレオン ゴー カ カ カ カメレオン』
黄緑色の魔法陣とともに、ビーストの右肩にカメレオンのオブジェが装備される。
長い舌が伸び、それは触手を打ち付けていく。
だが、その間にウィザードは気付くことがなかった。触手のうち一本が、その背後に回ったことに。
「しまっ……!」
ウィザードが気付くももう遅い。足を縛り上げた触手は、そのままウィザードを床へ叩き落とした。そのまま無数の床を貫き、ウィザードはどんどん下降していく。
もう何階まで落とされただろうか。
瓦礫を退け、ウィザードは周囲を見渡す。
この部屋も、ウィザードたちが入った部屋と同
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