第五百六話 男湯の方その九
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「そうなったら駄目だからな」
「影山さんは今はそう思われていますね」
「自分の経験からな」
まさにというのだ。
「言うよ、そこは気をつけてくれよ」
「仮面ライダーになったとしても」
「それでもな」
こうライノーに話した。
「くれぐれも」
「力に溺れないことですね」
「どんな力でもな」
「実際仮面ライダーになってもその力に溺れると」
フィリップも話した。
「その時はね」
「人間でなくなることもですね」
「あるよ」
フィリップもライノーに話した。
「事実伊坂が若しライダーでも」
「お話は聞いていますが」
伊坂の話はというのだ。
「悪魔ですね」
「そう、悪魔になるよ」
「ライダーではなくですね」
「あいつは心が人間でなくて」
そしてというのだ。
「そして力もだよ」
「悪いことだな」
「その為に使っていたな」
キースとゲストスも応えて言ってきた。
「人を利用したり殺したり」
「その為にな」
「だから照井さんの家族も殺したし」
そうもしたというのだ。
「そんな奴がライダーになってもね」
「そうだな」
「悪事を働くだけだな」
「あいつを肯定出来る奴がいるとしたら」
考える顔でこうも言った。
「あいつと同じ世界にいる人間だけだよ」
「悪魔、だな」
メリオデスも今は真面目な顔だった。
「まさに」
「そうだよね」
「ああ、そうした奴ことな」
「悪魔だよね」
「あいつはお前等が知った時から悪魔だったよな」
「その時持っていた力に溺れてね」
「そうだったな」
「力を自分の為にだけ使っていたよ」
伊坂はそうだったというのだ。
「そして人を利用して」
「殺していたな」
「そうしていたよ」
「何が悪魔かっていうと」
キングも眉を顰めさせている。
「まさにね」
「伊坂みたいな奴だよね」
「おいらもそう思うよ」
「どんな力でも溺れてだ」
左も言ってきた。
「もうだ」
「悪魔にもなるね」
「そうもなる、あいつは最悪の例だがな」
「最悪だからこそわかりやすいよな」
啓太もこう言うしかなかった。
「俺もそうした奴と戦ったことはあるけれどな」
「気分のいいものじゃないな」
「見ているだけでもな」
啓太はその時のことを思い出しつつ答えた。
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