第五百六話 男湯の方その七
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「あの方ならばな」
「仮面ライダーになれるぞ」
「仮面ライダーリムルだな」
「名前がダイレクト過ぎないかな」
このことは唯人が突っ込みを入れた。
「仮面ライダーテンペストとかはどうかな」
「あっ、それいいな」
「唯人君わかってるな」
「そのネーミングはいいな」
「素晴らしいお名前です」
ディアブロも満足していた。
「唯人殿に感謝します」
「あっ、若しなった場合ですよ」
「それでも充分です、若しリムル様がライダーになられたなら」
ディアブロはさらに話した。
「そのお名前で」
「犬屋敷さんも仮面ライダーになれるよ」
直行も述べた。
「絶対にね」
「僕もなんだ」
「犬屋敷さん程人間らしい人はおられないですからね」
直行は犬屋敷自身にも話した。
「ですから」
「僕は何もないけれどね、身体が機械であるだけで」
「そのお心がですよ」
それがというのだ。
「素晴らしいですから」
「それでなんだ」
「はい、本当にです」
「僕もなんだね」
「仮面ライダーになれますよ」
「俺もそう思うよ」
津上は直行の言葉に笑顔で応えた、その頭にはタオルがあってそうして湯舟の中で完全にくつろいでいる。
「犬屋敷さんなららいだーになれるよ」
「そうですよね」
「身体のことは関係なくね」
機械のそれは置いておいてというのだ。
「本当にね」
「人間らしい人ですから」
「なれるよ」
「若し犬屋敷さんが仮面ライダーになれないなら」
ハルも言ってきた。
「誰もなれないと思います」
「そうだよな」
ガジェルはハルのその言葉に頷いた。
「犬屋敷さん以上に人間的な人いないしな」
「そうだよね」
「ああ、本当にな」
「こんなおじさんでもなれるかな、いや」
犬屋敷は少し苦笑いになって仲間達の言葉に応える形で述べた。
「もうお爺さんと言ってもいいけれど」
「年齢は関係ない、現に俺は何歳でも俺だ」
ベートーベンが言ってきた。
「そして音楽と餃子に全てを捧げ続ける」
「左様、年齢は県警ない」
シルバーファングも言ってきた。
「若し仮面ライダーになるとしたらのう」
「仮面ライダーは人間がなるものなんですよ」
このことは加賀美が話した。
「中にはなってから化けものにもなりますけれど」
「人間の心を失くしてだね」
「はい、そうした奴もいますけれど」
加賀美は犬屋敷にも話した。
「ですが人間だからです」
「仮面ライダーなんだね」
「人間でしたら」
そうであるならというのだ。
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