第71話 幽霊船
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「姉弟子は後ろを、ケビンさんは俺達のフォローをお願いします!」
「了解や!」
俺は前の魔獣達目掛けて緋空斬を放った。狭い足場なのもあって緋空斬を喰らった魔獣たちは下に落ちていく。
姉弟子も同様に光破斬で魔獣たちを迎撃していく。
「いくで!ダークマター!!」
ケビンさんは空属性のアーツである『ダークマター』を崖側に発動した。強力な重力の塊が魔獣たちを引き付けて下に落としていく。
俺達は巻き込まれないように必死で踏ん張った。
「今や!前に向かって走るんや!」
ケビンさんの合図とともに俺達は走り出した。このままマゴマゴしていたらまた囲まれてしまうからだ。
すると背後から爆発する大きな轟音が聞こえた。左右を見ると大砲を構えた骸骨たちが崖の上から俺達を狙っていた。
「マズイ!狙われているぞ!」
「走れ!とにかく走るんや!足を止めたら終わりやで!」
あの数では3人だと迎撃する間もなく砲弾の餌食になってしまう、そう判断した俺達はとにかく逃げることにした。
「きゃあああっ!」
「もう少しや!二人とも気張れや!!」
確かに先を見ると洞窟の終わりが見えてきた。あそこに出れば砲弾は届かないだろう。
「あっ……」
その時だった。足元の跳ね上がった木材に運悪く足を撮られてしまった姉弟子が大勢を崩してしまったんだ。
「姉弟子!」
俺は直ぐに姉弟子の元に向かい彼女を起こした。だがこの絶好のチャンスを魔獣が見逃すはずもなく俺達に目掛けて砲弾を撃ってきた。
(回避できない……なら!)
回避は不可能だと判断した俺は姉弟子を抱えて下に跳んだ。
「リィン君!アネラスちゃん!」
上からケビンさんの声が聞こえるがどうする事も出来ずに俺と姉弟子は落ちていった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ