第一章
[2]次話
天体観測のスポット
八条大学天体観測部に所属している大本和彦は今本命の彼女がいた、彼女の名前は立花菜桜子という。
セットした茶色の長い髪の毛と切れ長で明るい大きな目と赤い薄い唇とはっきりした形の高い鼻にやや面長の顔を持ち。
一六五程の背でグラビアアイドル並のスタイルである、大本は彼女が自分と同じ天文観測部に所属していることについてこう語っていた。
「神様はいるんだな」
「菜桜子ちゃんが天体観測部に入ったからか」
「それでか」
「そう言うんだな」
「そうだよ、神様が俺にだよ」
大本は友人達に話した、顎の先が尖った小さい頭にはっきりした目と整った口元に形のいい鼻を持っている。黒髪を真ん中で分けてセットしている。背は一七七位でいつもジムで整えている身体は引き締まっている。
「あの娘と告白して付き合えってな」
「そう思ってか」
「あの娘を天体観測部に入れた」
「そうしたっていうんだな」
「ああ、だから俺はこのチャンスを逃さないぞ」
熱い声で言った。
「だから今度な」
「あの娘と一緒にか」
「星を観に行くか」
「そうするんだな」
「天体観測部だからな」
それだけにというのだ。
「ここはな」
「そうするんだな」
「それじゃあだな」
「その時に告白する」
「そうするんだな」
「夜星を観ながらの観測だ」
だからだというのだ。
「ロマンはばっちりだろ」
「ああ、それじゃあな」
「決めろよ」
「それで付き合えよ」
「そうするな」
大本は確かな声で宣言した、そしてだった。
菜桜子を誘って兵庫県のある山に行った、当然観測用の望遠鏡も持って行った、他の部員達も一緒だったが。
彼等にだ、大本はこっそりと話した。
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