L3話 流れ出るWolf【オオカミ】の性
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すぐにその理由は明らかとなる。
ひょこっと影が2つ、カフェの扉を開ける。
「やっぱりバレてたか…流石師匠。」
「速人くんと那由多くん!?どうしてここにいるって……!?」
「こ、これには〜事情が色々あって??」
那由多が誤魔化そうと奮闘……無論、虚しいものだ。
対照的に、そんな未練を既に捨てていた速人はスパッと回答する。
「さっき学校で物凄い「精神の力」が見えた??それこそ湧き出る滝のような…だ。でもその正体も今わかったよ。」
「マサカ……!」
可可が口を抑えて、これから知らされる驚きを示す……仕草と顔がちょっと可愛い。
速人はこの俺を見つめ、その考えを白日の下に晒す??BRAVE DRAGONと描かれた小さく赤い本を俺に提示して。
「この本を俺のポケットに入れたのは師匠だったんだな?」
「「「えっ…!?」」」
「可可のリュックに背負っていたミニチュアの剣が伸びるのも……その剣の扱いがわかってるのも、その理由になる。」
流石……知恵者か。
俺はマグカップを丁寧に置き、速人の目を見つめ返す。
「……そうだ。お前には力を手に入れる運命にある??そして、かのんと可可を追ってここに来たのも、また運命だ。」
「「「「え…?」」」」
俺の言葉に拍子抜ける一同……俺は視線を彼方へと逸らし、昔話のように語り始める。
「太古の昔、人々は1人の巫女の下に治っていた……その歌と踊りによって人々の英気や心を癒した???これを模って偶像【アイドル】が作られた。それは知っているな?」
「はい。その巫女がアイドルの原型で、スクールアイドルはそれをより原点回帰したモノ??スクールアイドルの歴史にはこう記されてイマシタ。」
俺の疑問に、スクールアイドル好きの可可は難なく答える……ここまではこの界隈においては常識だ??ここからは、そういうわけにはいかないだろうが。
「しかし、それだけでは人を守れない??人間が怪人化する現象は太古から実在していたそうだ。そこで知恵と屈強さを併せ持つ強力な者を、巫女の下に据えた……その名を『仮面ライダー』という。」
「仮面ライダー?…って、あの鎧を纏う技術のこと?」
「そうだ、かのん???スクールアイドルがあるところに怪人がなぜか多発するという……速人、那由多。もしこの2人がスクールアイドルをやると言うのなら……わかるな?」
俺は男2人に視線を向ける……ここで覚悟のない目であれば、仮面ライダーになる資格はない???否、そんな性根を持つ弟子たちなど俺にはいない。
???が、ここでかのんが俺の前に迫る。
「ちょ、ちょっと待って!話が早すぎるよ!」
「……そうか?」
「才さん、私はスクールアイ
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