L3話 流れ出るWolf【オオカミ】の性
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あのね?私やっぱりスクールアイドルには……!」
「そんなことナイです!スクールアイドルは誰だってなれます。」
かのんの気遣い虚しく、可可は普通のトーンで話をする。よって澁谷母と妹のありあが、驚きを示す。
「アイドル!?」
「お姉ちゃんが!?」
「うるさいなぁ!話聞かないで!!」
家の中でのJK…まぁ、これくらい内弁慶なのも愛嬌があってよろしい。
しかし、かのんの後ろめたい事情など可可は知ったことではない。
「かのんサンの歌はスバラシイです!朝会った時、『コノ人だー!』って思いマシた!」
「私の雰囲気見たらわかるでしょ?アイドルってガラじゃないんだからさ…!」
「ソンなコトありません!かのんさんとってもカワイイです!」
ココアのマグカップを置いて、クスクスと笑う俺。
「くくく……どストレートに??可愛い……かw」
「才さんも黙っててよ!」
「……?」
俺の方を見た可可……首を傾げてかのんに尋ねる。
「アノ人はかのんさんのお兄さんですか?」
「えっ!?違う違う!??あの人は伊口才さん。隣でお医者さんやってる人で、このカフェの常連さん。あと速人くんたちの師匠。」
「あぁ…!???ところで1つイイですか?」
「?」
打って変わって、人にバレないようにかのんに話を持ちかける。
「ハヤトさんがかのんさんから生まれた剣で変身したのは……本当の話デスよね?」
「!???そ、それは……」
流石にこの話は表立っては話せない…というより、話しても信じてもらえない可能性がある。
少し迷ったかのんだが、ここは思いきって答える。
「本当の話。未だに信じられないけど、その剣が速人くんの手元にあるから……」
「……!」
何か決心したように可可はかのんの瞳を見つめると、自分のリュックからゴソゴソと何かを取り出し始める。
そして……30cm程度のソレをテーブルに置く。
「これって……!」
「可可がかなり前から持っていたモノです。ハヤトさんの持つ剣がこれに似ている気がシマした。」
速人の所持している火炎剣烈火とほぼ同じ……異なるのはエンブレムが流れ出る水のような青である点。これはまさに???
「水勢剣流水…」
「才さん?」
「いいところに持ってきたな、可可。」
「……?」
ミニチュアのようなその剣を握る俺…するとその剣の刀身はみるみる伸びて???100cmほどにその大きさを変える。
【水勢剣流水!】
「「伸びた…!」」
「これが2本目か???さて、そろそろ出てきたらどうだ?」
俺はどこともない虚空に向かって話し始める……一瞬戸惑うかのんと可可だったが、
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