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あいつの女ということに強引にさせられて
最終章

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4月になっていちごが大学に通い始めた時、私は、いちごを稲村ミクさんに紹介して、モデルを変わるようにしていた。

 私達の式も6月のはじめに決まって、コロナの影響で親族身内だけの出席となった。私の身内は、お母さんといちごだけだったし、親しい友達も居ないので、私にとってはその方が気が楽だったのだ。

 そして、穣一郎に言われて、私は総マネージャーという形で、工場から離れて、事務所で工場と2店舗の統括を任されるようになっていた。もう、会社のみんなも私が社長と一緒になることは知っていたので、暗黙の了解みたいになっていた。

 穣一郎さんは、私達の新しいマンションを決めてきて、5月から移るようにしていた。私にも、住もうと言っていたのだけど、私は、やっぱり、正式に一緒に住むのは、式が終わってからと拒んでいた。

「ねぇ 私のこと 愛してくれている?」

「当り前じゃぁないか どうして、今頃になって・・ 愛しているよ すぐりは、僕のこと愛していないのかい?」

「あのね 最初 強引だったじゃない 私 怖かった 断れなくて・・ずるずると・・ でも、そのうち、あなたの優しさに魅かれていったわ 身体を捧げてから、もっと・・ だから、身体の関係からなんかなって思ったりして・・」

「それで、いいんじゃぁないか 男と女なんだから・・ お互い、解りあえれば、ひとつになっているってことだよ」

「うーん 今は、あなたが私に入ってきている時、すごく幸せって感じる 愛されているんだって」

「夫婦って そういうもんだよ 僕も すぐりの中に入っていると、幸せ感じるよ」

「ねぇ ずーと してね 私以外とじゃぁ 嫌だからね 約束してね 私 何にも取柄が無い平凡な女だけど あなたを愛しているんだから・・ 穣一郎 ずーと あなたの女なんだから」

「すぐりは 誰からも好かれているよ それだけ、素晴らしいってことなんだよ 僕にとっては最高なんだよ ずーと 僕の女だよ


 完
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