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<海上>
今食堂では、マリーが変化の杖を使いリュリュに変化をした。
食堂内にいた水夫等からは、マリーの姿に響きが沸き起こる。
「す、すげぇ…美人…」
隣にいたウルフは、それが自分の彼女である事も忘れ、見とれ呟く。
「どう?…勝てる?…言っておくけど、魔王より手強いわよリュリュお姉ちゃんは!」
絶句するアルルに、追い打ちをかける様に語るマリー。
「か、勝てないかもしれない…」
今更ながら後悔するアルル…
「アルル!勝ち負けなんて関係ない!…確かに僕はリュリュが好きだ。でも、アルルの方がもっと大好きなんだ!それにリュリュは妹なんだ…どんなに好きになっても、これ以上はどうにもならない…だから…アルルが気にする必要は無いんだよ」
「つまりお兄ちゃんは、ヤれない女よりも、ヤれる可能性のある女に鞍替えしたって事かしら?」
「何でそう言う下品な言い方するんだ!」
マリーの言葉にティミーが怒鳴る。
「だって、お兄ちゃんの父親の娘よ!こうなっちゃうでしょう…」
「はぁ…父親にだけは似てほしく無かったのに…」
珍しく兄妹喧嘩をするティミーとマリー(姿はリュリュ)を余所に、繁繁とリュリュの体を観察するアルル。
「でかい………」
不意にリュリュの胸を鷲掴み、溜息を吐く。
「そうよぉ〜!ちょっと歩くだけで、ブルンブルン揺れるのよ!男はみんな、これに釘付け!」
「アルル…そんなに気にする事はないよ。ティミーはアルルにベタ惚れだから!」
絶望するアルルを見かね、リュカが優しく諭す。
「で、でも…コレですよ!コレに惚れてたのに、簡単に私に鞍替え出来るんですか!?」
「一応は僕の娘なんだからさ…コレって言わないでよ………アルル、良く聞いて。この船の船長…モニカの彼氏はカンダタだ。モニカはあの不男に惚れている!僕達大勢の前でプロポーズしたんだから、相当なモノだと思う。でもモニカは、カンダタの見た目に惚れたんじゃ無いと思うよ…もしそうだとしたら、かなり趣味の悪さだね!」
アルルはこの状況を楽しそうに眺めるカンダタを睨み、深く溜息を吐いた。
「で、でも…」
「アルルちゃん…ウルフ君を見てご覧なさい」
ビアンカが義理の娘を諭す為、アルルを優しく抱き寄せ語り出す。
「ウ、ウルフが何ですか?」
「ウルフ君は間違いなくロリコンじゃ無いわ!何故なら私の胸元やスカートの中を意識している事がよくあるから…私の思い違いじゃ無いわよ。私は昔からそう言う目で見られてきたのだから間違いないわ!」
アルルはビアンカに抱き締められ、心地よい温もりに心を落ち着かせる。
「そんなウルフ君が、まだ8歳の少女に恋をした!どう考えても見た目に惚れたワケでは無いでしょう。彼はマリーの内面に惚れ込んだのよ!」
「内面に…」
「そうよ…勿論リュリュ
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