第四百七十八話
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第四百七十八話 優雅に紅茶を
カーミラは着物の完成を待ち続けつつ悠然としていた、そうして日々を過ごしある日使い魔達に話した。
「今日は紅茶を飲んでね」
「過ごされますか」
「そうされたいですか」
「ええ、甘いものも用意して」
そのうえでというのだ。
「紅茶にブランデーも入れて」
「そうですか、それではです」
「ブランデーも用意します」
「そしてそのうえで」
「甘いものもですね」
「ケーキやシュークリーム、タルトを用意して欲しいわ」
甘いものはそうしたものだった。
「それにティラミスね。プリンもね」
「そうですか。それでは」
「お酒ではなくですね」
「今朝はそれにされますね」
「お酒も飲むわ」
これは欠かさなかった。
「ブランデーと言ったわね」
「はい、そちらですね」
「ブランデーを飲まれますね」
「お酒の方は」
「そうするわ、ただ主はね」
そちらはというと。
「やはりね」
「紅茶ですね」
「そちらにされますね」
「主に飲まれるものは」
「紅茶も好きだから」
それ故にというのだ。
「そうしたいわ。ミルクもね」
「はい、ミルクティーですね」
「ブランデーティーだけでなく」
「そちらもですね」
「楽しんで」
そのうえでというのだ。
「楽しむわ。音楽はブリテンの民謡よ」
「イングランド、スコットランド、ウエールズに」
「それにアイルランドですね」
「そうよ。四国の民謡を聴きながら」
カーミラは使い魔達にさらに話した。
「読書は夏目漱石よ」
「そちらは日本ですが」
「イギリス留学をしていますので」
「だからですね」
「ええ、だから彼にするわ」
その通りという返事だった、こう使い魔達に言ってだった。
カーミラはこの日は紅茶に甘いものを楽しむことにした、酒に他のものも用意させたうえでそうした。
第四百七十八話 完
2022・6・5
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