第五百六話 男湯の方その三
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「俺のところに来る気がするな」
「実際にそうなりそうですね」
拓武も当麻の話を聞いて否定出来なかった。
「当麻さんは」
「そうだよな」
「日常を見ていますと」
「運がないとそれだけで困るんだな」
秋名もそのことを察して述べた。
「そうなんだな」
「運があるとそれだけで違うことはです」
白夜が言ってきた、今は眼鏡を外している。
「天音君がそうですね」
「そうだね、運も実力のうちっていうけれど」
他ならぬ天音の言葉だ。
「それで助かったりするからね」
「そうだ、運が悪い者はそれだけで損をする」
ヴォパンも冷静に述べた。
「大小によるが極端に悪いとな」
「体力がないとですね」
「死ぬ」
こうフィリップに答えた。
「事実ライダーの諸君は生きているな」
「はい、運がなければ危なかった時もです」
フィリップはヴォパンの言葉に答えた、頭脳を使う彼だがそれでも運という要素はこれまでの戦いの中で嫌という程感じてきたのだ。
「多々ありましたし」
「これからもだな」
「あります」
「そうだ、運があるからこそだ」
まさにとだ、ヴォパンは話を続けた。
「私もカンピオーネになりだ」
「今もだな」
「諸君達と共にいる」
左にも答えた。
「そうなのだよ」
「そういうことだな」
「蘇ったしな」
カンピオーネ同士の戦いの中でそうなったことも話す。
「そうも出来たのだ」
「運も実力のうちというのは本当のことだよ」
オールマイトも述べた。
「私もそうした時は多かった」
「だから運を馬鹿にしてはいけないですね」
「その通りだよ」
天哉にも話した。
「運は見えないから頼れないが」
「確かにあるので」
「馬鹿にしてはいけない、ただしだ」
「ただしといいますと」
「運は必死に何かをしてだ」
そうしてというのだ。
「それでも足りない、危うい時に駄目かと思った時にだ」
「来るものですね」
「天音君の様に最初から共にいるケースは稀だ」
彼のことも話した。
「それも非常にな」
「来るものですね」
「大抵の者にはな、私も運が来てくれたからな」
その為にというのだ。
「助かった場面がどれだけあったか」
「そういうことですね」
「だから馬鹿にしてはいけない」
決してというのだ。
「私もそうだしな」
「そういえば僕も運がいいね」
ワーグナーも言ってきた。
「何かと」
「そういえば貴方は」
「うん、色々あったけれどね」
モーリッツに笑顔で話した。
「その都度ね」
「助かっていますね」
「借金があってもね」
「バイエルン王に支払ってもらって」
「庇護までしてくれてね、警察に終われた時も」
その時もというのだ。
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