228 棘付きの鎖鉄球
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!」
二人は纏めて地面に落とされた。
「健ちゃああん!!」
さりが絶叫する。
「羽柴さりさん、こちらの手当てが私がやりますので向こうへ!」
「うん!」
さりは向かう。
(健ちゃんは他の皆と違って道具がない・・・!!あのアンドリューが異能の能力を封じさせたら何もできなくなる!健ちゃんに、戦える道具があれば・・・!!」
さりはそう願っていた。その時、護符が光り出す。
「これで天然痘にかかれ!」
アンドリューが三河口と冬田、そして湘木に向かって天然痘を媒介する毛布を投げた。
(何もかも終わりか・・・!?)
三河口は絶望した。しかし、三河口の腕に何かが落ちる。棘が付いた鉄球で鎖がついている。
「健ちゃん、それ使って!!」
さりの声がした。
「は、はい!」
三河口は兎に角その鎖鉄球を地面に投げつけた。地面が爆発し、毛布を吹き飛ばす。
「何!?」
アンドリューは予想外の事態に驚いた。そして何があったのか考える暇もなく鎖が巻き付かれる。
(く、鎖だと!?)
アンドリューが三河口の近くに引き寄せられる。そして威圧の能力が混じった睨みがアンドリューを襲う。そして三河口はさらにアンドリューを強く締め付ける。アンドリューは気絶した。
「が、がああ・・・」
「よし、俺が決めてやる!」
湘木が能力が使えなくなった斧でアンドリューを力任せに斬首した。アンドリューは光となって消えた。
一方、もと子やさきこ、長山に尾藤、清正と交戦している西川はアンドリューが倒される様を確認した。
「アンドリュー!」
西川は銃や手榴弾などで長山達と応戦していたが、そこに先程戦闘不能にされた本山がトランペットの音波とさきこのサファイアの力が強まって西川を気絶させた。
「やったか・・・」
「君達、助けてくれてありがとう」
本山は礼をした。
「いや、それほどでも・・・」
長山は謙遜した。
「あの時助けてくれたお返しをする事になったわね」
「はい、確かに」
「私の方もこちらの方の怪我を完全に治す事ができました」
テレーズによる吹山への応急処置は完了していた。
「ありがとう!動けるようになったよ」
「良かったな!お前が死んだら俺達も生きていけなくなるとこだったよ!」
長岡が喜んだ。
「おいおい、こんなところで・・・」
「そうだ、本部に連絡した方が良いのでは?」
清正が促す。
「そうだったわね」
さりは通信機を出した。
「こちら羽柴さり。護符を狙う者達を返り討ちにしたわ。それから赤軍が一人のびてるけどどうする?」
『こちらフローレンス。了解しました。私が回収致します。少々お待ちください』
フローレンスからの返答が出た。
「こやつが起きんようにしとく必要があるな
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