第145話
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同日、PM8:30――――――
リィンが通路を歩いているとある人物がリィンに声をかけた。
〜レボリューション・通路〜
「少しいいかい、弟弟子。」
「シズナ、どうしたんだ――――――って、その人は一体……」
自分に声をかけた人物―――――シズナに声をかけられて立ち止まった後振り向いたリィンはシズナの隣にいるクロガネに気づくと戸惑いの表情を浮かべた。
「お初にお目にかかる、シュバルツァー将軍殿。拙者の名はクロガネ。姫――――――シズナ様専属の従者でござる。」
「シズナの…………という事はクロガネさんも”斑鳩”の猟兵なのか?」
軽く会釈をして自己紹介をしたクロガネの話を聞いてクロガネの事を知ったリィンはシズナに視線を向けて訊ねた。
「ああ、”中忍”ではあるけど実力は私が保証するかな。現に昨日の大戦の際も、”怪盗紳士”を一人で足止めしたのだから、”怪盗紳士”ともやり合った事がある弟弟子ならクロガネの実力は私が保証できるレベルである事を理解できるだろう?」
「あの”怪盗紳士”を単独で……!それに昨日の大戦での”怪盗紳士”の足止めを担当したという事は、彼がシズナの話にあったクロチルダさん達を足止めさせる為に”斑鳩”から派遣した”斑鳩”の中でも腕利きの猟兵でもあったのか……」
「その通り。そして、今後は私と共にリィン――――――灰獅子隊に協力する事になったから、先に灰獅子隊の”長”である君にクロガネの加入についての話を通しておこうと思ってね。」
「そうだったのか………そういえば、クロスベルで君と俺が初めて邂逅した時、シズナと共に俺達に協力するつもりだったけどシズナ自身が同行を断った”従者”がいたような事を言っていたけど……もしかして、その”従者”はクロガネさんの事だったのか?」
シズナの話を聞いたリィンはクロガネを見つめてある事を思い出してシズナに確認した。
「正解。ふふっ、相変わらず察しが良い弟弟子かな。」
「読心術レベルの”観の眼”を収めているシズナと比べればまだまだだけどな………けど、シズナ自身が同行を断ったクロガネさんが何故灰獅子隊の加入を?」
「今までの姫の灰獅子隊への加勢は姫自身の”私事”だった為、拙者も姫の事について普段から小うるさく意見を口にしていたので”息抜き”という意味もあって見逃してきたのでござるが……”斑鳩”がメンフィル帝国と正式に”主契約”を結んだ以上、”斑鳩”の一員として……そして姫の従者として姫自身が助力している”灰獅子隊”に助力すべきと考え、参上した次第でござる。」
「だからその必要はないって何度も言っているだろう?そもそも、”主契約”の内容だって”今回の戦争ではなく戦後の事について”なんだから、灰獅
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