第145話
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った表情で答えた後静かな表情を浮かべてルシエルを見つめて話しかけた。
「何でしょうか?」
「貴女達も知っているでしょうけど、私達”古神”は”三神戦争”で敗北した事で、現在では”私達の存在が厄災を呼ぶ絶対悪”である事から”邪神”とされているわ。そんな”今のディル=リフィーナにとっては絶対悪の存在”の一柱である私に仕えても他の天使達には誇る事ができない所か、”邪神に仕える堕ちた天使”扱いされると思うわ。それでもいいの?」
「アイドス……」
ルシエルの問いかけに対して複雑そうな表情で答えたアイドスの話を聞いたリィンは辛そうな表情でアイドスを見つめた。
「問題ありません。そもそも世界(ディル=リフィーナ)がアイドス様達”古神”を”邪神”とする理由は、”現神”が世界(ディル=リフィーナ)を支配する為である事も存じております。それにアイドス様は争いを嫌い、平和を願う心優しき神の一柱である事も、わたくし達は灰獅子隊の一員として御身と接した事で皆理解しています。そのような慈悲深き神の天使として信仰し、仕える事は御身を知るわたくし達天使にとってはとても光栄な事ですわ。」
「ふふっ、幾ら何でも持ち上げすぎだと思うけど………貴女達が私を信仰する事を本当に望むのであれば私は構わないし、それぞれの天使達に”加護”も授けるわ。」
「アイドス様直属の天使になる事を許して頂く所か、”加護”まで授けて下さるなんて……御身の慈悲深く、寛大なお心遣いに心から感謝致します。」
苦笑した後静かな笑みを浮かべて答えたアイドスの話を聞いたルシエルは驚いた後その場で跪いて頭を深く下げた。
「”加護”と言うと……ユリーシャが星の力を借りた魔術や技を使えるようになったみたいに、ルシエル達も星の力を借りた魔術や技を使えるようになるという事か?」
「他にもいろいろあるけどね。それよりもルシエル、”リィンへの願いは私の件も含めて二つある”って言っていたけど、もしかして残りの一つは貴女もユリーシャやレジーニアと同じように――――――いえ、”私達のようにリィンと契約を交わしたいのかしら?”」
リィンの質問に答えたアイドスはルシエルにある事を確認し
「へ。」
「フフ、やはり神の一柱たるアイドス様の目は誤魔化せませんわね。」
アイドスの確認にリィンが呆けた声を出したその時ルシエルは苦笑しながらアイドスを見つめた。
「…………………………」
「この場合、私が女神である事は関係ないと思うのだけど………――――――後は貴女とリィン自身で話し合うべきでしょうから、私は一旦戻るわね。」
ルシエルの答えを聞いたリィンが口をパクパクしている中アイドスは苦笑した後神剣へと戻った。
「えっと……さっきア
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