第145話
[8/20]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の戦争でベアトリース達魔族もそうですが、”わたくし達天使にとっては、魔族に分類されていた闇夜の眷属”と共に戦った事で、わたくしもそうですが配下の天使達も今まで抱いていた”魔族”に対する”一方的に魔族を含めた闇の勢力を悪と決めつけていた考えは間違っていた事”に気づいたのです。そしてそんなわたくし達は”魔族を絶対悪”と決めつけているメイヴィスレイン様達にとってはレジーニアとは違う意味で”異端”な考えを持つ天使達として、帰還した所で必要とされない――――――いえ、場合によっては”処分すべき存在”になってしまったという結論にわたくし達は至ったのです。」
「それは……………………」
寂しげな笑みを浮かべて語ったルシエルの話を聞いたリィンは複雑そうな表情でルシエルを見つめ
「そんな暗い顔をなさらないでください。わたくし達はリィン将軍への恩返しもそうですが、この世界の事情を知ってから決めたわたくし達の”正義”の為にも灰獅子隊の一員としてリィン将軍達もそうですが、魔族や闇夜の眷属と共に戦い抜いた事に後悔はしていません。ですから、セシリア将軍の提案――――――わたくし達が正式にメンフィル帝国に所属する事もそうですが、リィン将軍。貴方の”家臣”としてこれからも貴方をお支えする事こそが”魔族を含めた闇の勢力は絶対悪ではないという考えを抱く今のわたくし達にとっての正義にして新たなる使命”であると考え、配下の天使達も全員わたくしのその考えに同意した事で貴方の”家臣”になると決めたのです。」
「どうしてそこまで俺の事を………」
優し気な微笑みを浮かべて答えたルシエルの答えを聞いたリィンは戸惑いの表情でルシエルを見つめた。
「皆、この戦争を通じて”リィン・シュバルツァーという人物”を知り、貴方の未来をこれからも共に貴方と共にしたいという思いを抱いているからです。……ベアトリースの配下である魔族達が貴方の配下になる事を決めた理由も恐らくわたくし達とそれ程変わらないのだと思いますわ。」
「そう言われても、俺にそこまで慕われる”器”があるとは思えないんだが……」
微笑みながら答えたルシエルの答えを聞いたリィンは困惑の表情で答えた。
「ふふっ、何を今更な事を。天使もそうですが、霊姫に飛天魔、竜、果ては魔神や女神にまで慕われる”器”が貴方にはあるではないですか。」
「いや、それに関しては一応俺以外にもいるんだが……」
苦笑しながら答えたルシエルの指摘に対してリィンは冷や汗をかいてエステルを思い浮かべながら答えた。
「エステル・ファラ・サウリン・ブライトですね。彼女の事をよく知るレン皇女やプリネ皇女達から伺った話によれば確かに彼女もまた貴方と同じ”時代が求めた英雄の器”の持ち主なのでしょう。――――――ですが、わたくし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ