第145話
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をできる機会”は”今だけ”なのですから。」
「デュバリィさん……」
「フム、デュバリィは”弟子”を持つとその”弟子”には相当甘くなるのか。新たな発見だな。」
「あら、デュバリィは”弟子”に限らず元々”身内”には結構甘いじゃない♪」
「二人とも突拍子もない勘違いをしやがるなですわ!私は”師”云々以前に、人として当然の判断をしたまでですわよ!」
デュバリィの提案を聞いたリィンがデュバリィのエリスへの気遣いに驚いて呆けている中興味ありげな表情を浮かべて呟いたアイネスにエンネアはからかいの表情で指摘し、二人の会話を聞いていたデュバリィは二人を睨んで指摘し、その様子を見守っていたリィンは冷や汗をかいた。
「全く何で私ばかりがこんな目に………――――――シュバルツァー。灰獅子隊の一員として、貴方達と共に活動し、そして戦場を駆け抜けた事によって私達は一回り大きくなった姿をマスターに見てもらえ、そして誉めて頂けました。紆余曲折ありましたが、結果的にはよかったのでしょうね。……貴方達の仲間になれたことは。」
溜息を吐いた後気を取り直したデュバリィは苦笑しながら今までの出来事を思い返して答えた後リィンを見つめ
「……俺達の方こそ、貴女達がいてくれてよかった。武術だけじゃない、貴女達の気高さやひたむきさに沢山の物を学ばせてもらいました。この戦争、必ず共に生き抜き、勝ちましょう――――――それぞれが目指す道の為に全てを賭けて!」
対するリィンも静かな表情でデュバリィを見つめた後握手を求めるかのように利き手をデュバリィに差し出し
「フ、フン、言われるまでもありません。――――――マスターより薫陶を受けた戦乙女として。この戦争を終わらせる最後の戦い、必ず共に生き抜き、そして勝ちますわよ!」
「微力ではあるが、我らも全力で其方達の力になろう。」
「ええ。”槍の聖女”たるマスターが率いる”現代の鉄騎隊”たる”鉄機隊”の名にかけて。」
対するデュバリィも利き手をリィンに差し出してリィンと握手をしてリィンの言葉に力強く答え、アイネスとエンネアもデュバリィに続くようにリィンにとって心強い答えを口にした。
その後徘徊を再開したリィンは甲板で夜景を見ているルシエルを見つけ、ルシエルに近づいて声をかけた。
同日PM9:10――――――
〜甲板〜
「ルシエル、少しいいか?」
「?はい、何でしょうか、リィン将軍。」
リィンに声をかけられたルシエルはリィンへと振り向いてリィンを見つめた。
「改めてになるが、先日の大戦での俺達に代わっての大規模な部隊指揮、ありがとう。ルシエルの指揮のお陰で先輩達もそうだが兵達も誰一人欠けることなく乗り越える事が出来た上
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