第145話
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れると唸り声を上げた後クロガネに話を振った。
「ぬっ……確かにシュバルツァー将軍殿の仰る通りでござる。姫。シュバルツァー将軍殿は姫にとっては初めての弟弟子の為、シュバルツァー将軍殿を溺愛したくなる姫の気持ちも理解しているでござるが――――――」
リィンの指摘に唸り声を上げた後同意したクロガネはシズナに注意をしようとしたが
「へえ。”主”である私と”主の弟弟子”。どっちの意見を優先すべきか、クロガネなら”わかっている”と思っているのは私の勘違いだったのかな?」
「……ッ!」
意味あり気な笑みを浮かべたシズナに見つめられて指摘されたクロガネはシズナへの注意を中断すると共に息を呑み
「言い忘れたでござるが、拙者の灰獅子隊への加勢は”主契約”には含まれてござらぬが、灰獅子隊でお世話になっている姫の件に対する”礼”のようなものの為今後は拙者の事も姫のように遠慮なく”灰獅子隊”の戦力として活用して頂いて構わないでござる。――――――それでは御免!」
「に、逃げた……」
「やれやれ、”戦力として活用する”と言っても、後残っているのは”鉄血宰相達との決戦”くらいじゃないかな。」
そしてリィンにある事を伝えた後煙幕を発生させると共にその場から消え、それを見ていたリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせながら呟き、シズナは呆れた表情で溜息を吐いて呟いた。
その後シズナの気がすむまでシズナに可愛がられたリィンは徘徊を再開し、デュバリィ達”鉄機隊”が集まって休憩している所を見つけるとデュバリィ達に声をかけた。
〜休憩所〜
「―――――こちらにいたんですね、デュバリィさん。それにエンネアさんとアイネスさんも。」
「おや、その様子だと我らに何か用があるのか、シュバルツァー。」
「フフ、彼は戦後も私達にとっては”上司”に当たる人物なのだから、彼の事を呼ぶ時にせめて”将軍”か”総督”もつけておくべきよ、アイネス。」
「シュバルツァーには無用な気遣いですわよ、エンネア。どうせ”自身の立場”の自覚が未熟なシュバルツァーの事ですから、公的な場は仕方ないとしても、今のような私的な場では『今まで通りの態度で接して欲しい』と言うに決まっていますわ。」
リィンに声をかけられて返事をしたアイネスに指摘したエンネアの言葉を聞いたデュバリィはリィンをジト目で見つめながら推測し、デュバリィの推測を聞いたリィンは冷や汗をかいた。
「ハハ……まさにデュバリィさんの言う通りです。えっと……3人とも少しだけ時間を頂いてもいいですか?3人に戦後の件での事について聞きたい事があるのですが……」
「戦後の件というと……ああ、どうやらその口ぶりだと魔道軍将殿から我らが他の灰獅子
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