第145話
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に取り乱すものよ〜♪)
(フフ、ミュゼは私達にそれぞれの魅力があると言うけれど、ミュゼ自身にも私達にはない魅力があるから、もっと自分に自信を持つべきよ。)
(フム、彼女の魅力で真っ先に思い浮かべるとしたら彼女にしかない異能じみた能力――――――”盤面を見る能力”だろうね。)
(あ、あの……それはミュゼさんの女性としての魅力ではないと思うのですが……)
一方ミュゼは呆けて固まった後我に返ると若干混乱した様子で反論し、ミュゼの様子を見たメサイアは優し気な微笑みを浮かべて見守り、戸惑いながら呟いたユリーシャの疑問にベルフェゴールはからかいの表情で答え、ミュゼを微笑ましそうに見つめながら呟いたアイドスの念話を聞いてある推測をしたレジーニアの推測を聞いたアンリエットは冷や汗をかいて指摘した。
「正直、迷いはしたけど、それでも一人の男として君の想いに応えるべきだと思った。いや――――――そんな建前以前に”俺自身”が君ともエリゼ達と共に将来を歩みたいと思ってしまったんだ。」
「リィン、さま………」
リィンの本音を知ったミュゼは頬を赤らめて信じられない表情でリィンを見つめた。
「わ、私は……もうリィン様に見抜かれてしまっているから……どんなに甘えて、冗談めかしても貴方には響かないと思って……」
「―――――言っておくが俺も男だ。幾らエリゼ達のお陰で耐性がついたとはいえ焦らしや、不意打ちが完全に平気というわけじゃないからな?それに、その裏にある覚悟と決意を知ってしまったら……上官……いや、妹の兄が妹にとって大切な後輩に抱く以上の感情を持ってもおかしくないだろう?」
自分から視線を逸らして気まずそうな表情で語るミュゼにリィンは静かな表情で答えた後ミュゼに利き手を差し出した。
「あ…………」
リィンが自分に差し出した手を呆けた表情で見つめていたミュゼが自身の利き手を差し出すとリィンはミュゼを自分の胸の中へと引き寄せてミュゼを抱きしめた。
「し、信じられません、こんな………胸が爆発しそうで……感情が制御しきれないなんて……」
「……それが普通なんだよ。全てが盤面で推し量れるものじゃない。それを教えられただけでも、君ともエリゼ達と共に将来を歩む事を決めた甲斐があったのかもな。」
「……っ……ズルイです……リィン様だってまだ子供なのに私みたいな小娘を誑かすように――――――」
「ミュゼ。」
リィンは自分の胸の中で頬を赤らめて呟くミュゼの顎先に指を添えて持ち上げてそのまま自分の方へと引き寄せ
「ぁ………ん………」
リィンに引き寄せられたミュゼは呆けた声を出した後抵抗することなく、リィンと口づけを交わした。
「……ベルフェゴールのお膳立て通りになってしまったけど
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