第145話
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表情を浮かべてルシエルを見つめた。
「………僅かでも構いませんから、参考になる意見を聞く為です。貴女は仮にもリィン将軍の”守護天使”の一人でもあるのですから。」
「やれやれ、相変わらず手厳しいね。――――――それで、何についてあたしに相談をしにきたのだい?」
ルシエルの答えを聞いて溜息を吐いたレジーニアは気を取り直して続きを促した。
「貴女は自覚していないでしょうが、”守護天使契約”はわたくし達”天使”にとっては”生涯の伴侶”を決める非常に重要な”契約”です。そんな”契約”をただ単に天使達を代表してリィン将軍に”忠誠の証”を示す為に契約する事は、リィン将軍に対して失礼ではないかというのもありますが、天使の考えとしてどうなのかと悩んでいるのです。」
「まあ、主の性格を考えたら”そこまでしなくていい”と言って君の守護天使契約の申し出を断る事は目に見えているね。というかそれ以前に守護天使契約云々については一端置いておくとして、君自身は主の事についてどう思っているんだい?」
「………そうですね。仲間や配下を大切にする性格もそうですが、困った人々を見逃せないお人好しな性格は一人の人として素晴らしい人格の持ち主だと思っています。」
「すまない、質問の仕方が間違っていたようだね。――――――私が君に聞きたいのは君が”天使ではなく、異性としてリィン自身を慕っている”かどうかについてだよ。」
「…………ハ?何故そこで、”天使ではなく異性としての感情”が関係してくるのですか?」
レジーニアの質問に一瞬呆けたルシエルは戸惑いの表情でレジーニアに指摘した。
「さっき君も言ったように”守護天使契約”はその天使にとって”生涯を共にする伴侶を決める契約”でもあるのだから、君が契約を考えている相手であるリィンを君自身が異性として慕っているかどうかは重要だと思うよ?」
「それは………」
レジーニアの指摘に対して反論がないルシエルは答えを濁した。
「それともう一つ。君も知っているように、”リィンが契約している異種族は全員リィンを異性として慕っているからこそ契約し、そしてエリゼ達もそれを知っているからこそ、リィンにとって異性である私達が契約を交わしている事を許容している”のだよ。――――――”同じ愛する男性を支える仲間”としてそれぞれ良好な関係を築く事で、跡目争いや誰がリィンから最も寵愛されているか等と言った非生産的な事が起こらないようにしているのだから、当然”契約”の際君のリィンに対する異性としての感情も重要になってくるよ。特に君もそうだが君の配下の天使達はアイドス直属の天使になる事を考えているのだったら、アイドス自身が同意している事――――――アイドスが異性として慕っているリィンと契約する際の条件は”契約
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