第145話
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うですが、神――――――それも古神と契約している人間等、わたくしは”人間”とは思えなかったのです。そして”魔神”と”古神”の”圧倒的な力”を手にしている貴方を正しき”道”に導く事が並行世界の”零の至宝”の仕業とはいえ、本来であれば戦死するはずが生き延びて”使命”を失ったわたくしの新たな”使命”であると思い、リィン将軍の提案――――――灰獅子隊の加入に同意したのです。」
「という事はあの時俺の提案に頷いたのは、俺が”間違った道”に進まないように見張る為でもあったのか……」
ルシエルの話を聞いたリィンは目を丸くした後静かな表情でルシエルを見つめた。
「最もその考えは短い期間でわたくしが貴方の事を知りもせず自分勝手に決めた愚かな考えである事に気づき、自分を恥じることになってしまいましたが。わたくし自身もそうですが、生き延びたわたくしの配下の天使達の命まで救って頂いた恩人を疑う等言語道断です。そして恩人を疑った愚かな罪を償う為にもわたくしの”全て”を持って恩人であるリィン将軍が目指す”道”に辿り着けるようにお支えしようと思ったのです。」
「ルシエル………もしかして、トリスタの制圧が終わった後君を”参謀”として活用する事を申し出たのは君の配下の天使達の治療を優先して保護した事に対する恩返しだけでなく、その”償い”も関係していたのか?」
ルシエルの本音を知ったリィンは驚いた後ある事を思い出してルシエルに確認した。
「はい。そして貴方の守護天使にして頂きたい件ですが…………不覚ではありますが、レジーニアのお陰でもあるのです。」
「へ……何でその話にレジーニアが関係してくるんだ?」
「セシリア将軍からわたくし達が正式にメンフィル帝国に所属し、リィン将軍に仕える提案について配下の天使達と相談してセシリア将軍の提案に承諾する事を決めた後わたくしはリィン将軍に仕える事になった天使達を代表して”守護天使契約”を交わすかどうかについて悩んでいたのですが……その時は決断の為になる僅かな参考になる意見が聞く事ができればいいと判断し、既にリィン将軍の”守護天使”として契約していたレジーニアに相談したのです――――――」
リィンの疑問にルシエルは答えた後当時の出来事を思い返した。
PM4:50――――
〜資料室〜
「ふふっ、普段から”異端”扱いして、今まで散々あたしに五月蠅く言ってきた君があたしに相談――――――それも主と”守護天使契約”を交わすかどうかについての相談をしに来るなんて、”青天の霹靂”とはこのことを言うのだろうね。」
ルシエルからルシエルがリィンの守護天使になるかどうかについての相談を持ちかけられたレジーニアは読んでいた本に栞を挟んでその場で閉じた後興味ありげな
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