第145話
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イドスが言っていた俺への願いは本当なのか?」
「はい。リィン将軍さえよければ、わたくしを貴方の”守護天使”の一人として”契約”して下さい。」
(うふふ、これでまた一人増えたわね、ご主人様♪)
(うぐぐぐぐ……っ!守護天使契約を交わせば位階が上がるでしょうから、”能天使”であるルシエルは”力天使”に昇格するのでしょうね。この身より位階が上の”力天使”にして、この身より後に守護天使契約を交わしたルシエルの事はどう扱えばいいのです……!?)
(あ、あはは……今まで通りの態度で大丈夫だと思いますけど……)
(これでわたしにも”後輩”が……!それも力天使様のルシエル様が死霊であるわたしの”後輩”になるなんて……!)
アイドスが神剣に戻った後気まずそうな表情を浮かべたリィンに訊ねられたルシエルは再びその場で跪いてリィンに頭を下げて自身の希望を口にし、ルシエルの希望を聞いたベルフェゴールはウインクし、頭を抱えて唸り声をあげて悩んでいる様子のユリーシャにメサイアは冷や汗をかいて苦笑しながら指摘し、アンリエットは嬉しそうな表情でルシエルを見つめていた。
「ちょっ、俺にそこまでしなくていいって……!まずは頭を上げて立ってくれ。」
「かしこまりました。」
一方ルシエルに目の前で跪かれて頭を下げられたリィンは慌てた様子で止めるように指摘し、リィンの指摘に頷いたルシエルは立ち上がってリィンを見つめた。
「その……まずは俺の”守護天使”になりたい理由を聞いてもいいか?ユリーシャから聞いた話だと、”守護天使契約”は天使にとって自身の”伴侶”を決めるも同然の非常に重要で特別な契約なんだろう?俺には既にユリーシャとレジーニアがいるにも関わらず、”3人目の守護天使”になる事に思う所とかはないのか?」
「はい。そもそもリィン将軍は”守護天使”よりも”格”が圧倒的に上の女神たるアイドス様とも契約を交わされているのですから、むしろ気にするべきはわたくしの心ではなくアイドス様の御心ですわ。――――――話をわたくしがリィン将軍の守護天使になりたい理由に戻しますが、理由は二つあり、一つは”リィン・シュバルツァーという人柄”を知ったからこそですわ。」
「へ……それってどういうことだ?」
ルシエルの答えの意味がわからなかったリィンは不思議そうな表情で訊ねた。
「……リィン将軍達が傷つき、意識を失っていたわたくしを保護して頂き、目覚めた場所――――――レボリューションで貴方から詳しい事情を聞かせて頂くと共にレジーニア達――――――リィン将軍が契約なさっている異種族達の事も教えてもらったあの時、わたくしは最初貴方の事を警戒していました。」
「俺を警戒?何でだ?」
「睡魔の魔神を性魔術で屈服させて契約した事もそ
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