第145話
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子隊を含めてこの戦争でメンフィル帝国に助力する事は含まれていないじゃないかな。――――――要は”斑鳩とメンフィルの主契約”を”建前”にして、灰獅子隊で羽を伸ばしていた私を見張りに来たようなものじゃないかな。」
「ハハ…………そういえば二人とも『斑鳩がメンフィル帝国と”主契約”を結んだ』と言っていたけど、もしかしなくても、セシリア教官がメンフィル帝国を代表してシズナと交渉して正式に”斑鳩”との契約を結んだのか?」
自身の疑問に対して答えたクロガネをジト目で睨んで指摘したシズナの指摘や”軍隊である灰獅子隊で羽を伸ばしている”という豪快過ぎる答えに冷や汗をかいて表情を引き攣らせたリィンは苦笑した後気を取り直してある事を訊ねた。
「まあね。リィンも既に知っているだろうけど、どうやらメンフィルはユミルやセントアークと言った既存の領土もそうだが、既に併合した共和国領や今回の戦争で併合することになるエレボニア領、そして保護期間中のエレボニアでの”裏の戦い”を任せたいようでね。依頼内容もそうだが、報酬についての話し合いをして、その結果めでたくお互い希望する条件が合致した事で”主契約”を結ぶ事になったのさ。」
「そうか………という事は今後はシズナ達”斑鳩”とは長い付き合いになりそうだな。」
シズナの説明を聞いて頷いたリィンは静かな表情でシズナを見つめた。
「おや、不満かい?」
「いや、むしろ心強いよ。”剣聖”の一人であるシズナ自身もそうだが、単独で結社の執行者ともやり合える程の達人まで保有する凄腕揃いの猟兵団が俺達の味方になってくれるし……何よりも、俺自身の”八葉”を更なる高みを目指す為にも”八葉”とも関わりがある剣術の皆伝者にして、俺と同じユン老師の直弟子であるシズナの存在は間違いなく必要になるだろうからな。」
「フフ、嬉しい事を言ってくれるね。私も君のような可愛い弟弟子と接する機会を頻繁にできるようになった事は嬉しいかな♪」
リィンの答えを聞いたシズナは笑顔を浮かべて片手でリィンの頭を撫でた。
「ちょっ、”これ”は恥ずかしいからせめて人前でするのは止めてくれ……!」
「残念ながら、その頼みには頷けないかな。これは君の”姉弟子”である私の”特権”でもあるのだからね、弟弟子♪そもそも、人前を気にする事なくエリゼ達にも同じ事をしている君だけは私の事は言えないんじゃないかな?」
「う”っ……なら、クロガネさんに聞きますけど、今のシズナの行為はシズナの”斑鳩”の副長としての威厳を気にしている様子のクロガネさんからすれば見逃せない状況だと俺は思いますけど、クロガネさんはどう考えているのですか?」
自身の頭を撫でるシズナの行為を恥ずかしがったリィンは止めるように言ったがシズナに反論できない理由を言わ
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