第二章
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そして暫くしてだった。
ぬいぐるみをソファーのところに置いた、すると。
「ニャンッ」
「あれっ、コロ」
「ぬいぐるみどうするの?」
見ればだ、コロは。
ぬいぐるみを探してそうしてだった。
ソファーのところで見付けるとだ、それを咥えて。
自分のご飯と水のところに持って行ってそこに置いてだった。
飲んで食べはじめた、夫婦はそんな彼を見て話した。
「どうもな」
「飲んで食べる時は家族に傍にいて欲しいから」
「それでか」
「連れて来たのね」
「慣れるとかじゃないんだな」
夫は妻に言った。
「これは」
「そうね、誰かに傍にいて欲しいのね」
「家族にな」
「そうみたいね、じゃあこれからもな」
「ええ、ぬいぐるみはね」
妻は兎のそれを見つつ夫に話した。
「これからもね」
「コロのご飯とお水のところにな」
「置いておきましょう」
「ずっとな」
こう話して実際にだった。
二人はぬいぐるみをそこに置き続けた、するとだった。
コロはいつもご飯と水をたらふく食べて飲んだ、そうして健やかに過ごしていった。二人はそんな彼を見ていつも笑顔になった。
ぬいぐるみがないと 完
2022・8・19
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