第一章
[2]次話
ぬいぐるみがないと
サラリーマンの百瀬信吾と事務職員の陽子の夫婦は雄のトラ猫を飼っている、名前はいつも転がって遊ぶのでコロと名付けた。
コロは頭がよく言われたことはすぐに覚えた、だが。
長方形の顔で小さな目と黒く短い髪の毛で一七〇程の中肉の夫は黒髪をロングにして楚々とした外見の妻に言った。
「コロはお水を飲む時何かな」
「警戒してるわね」
妻も言った。
「ご飯を食べる時も」
「誰かいないとな」
「一匹だけだと警戒するのかしら」
「そうした時はな」
「別に警戒する必要ないのに」
妻は夫に言った。
「本当にね」
「そうだな、どうしたものだろうな」
「そうね」
少し考えてからだった、妻は夫に言った。
「ご飯とお水の場所にぬいぐるみ置く?」
「誰かいたら警戒しないならか」
「そうしたらどうかしら」
「ぬいぐるみでも置くと違うか」
「猫ってぬいぐるみも家族と思うって聞いたことあるし」
それでというのだ。
「ここはね」
「そうしてみるか」
「どうかしら」
「そうだな」
夫は妻の言葉を聞いて少し考えた、そうしてだった。
そうしようと答えた、こうしてだった。
すぐに兎のぬいぐるみが飼われてコロのご飯と水が置かれている場所に置かれた、すると。
コロは警戒することなく飲んで食べる様になった、夫婦はそれを見て話した。
「成功だな」
「そうね」
「じゃあ慣れるまでな」
「あそこに置いておきましょう」
白くてコロ位の大きさのぬいぐるみを見つつ話した。
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