227 病殺の殺戮者、アンドリュー
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
三人は迎撃態勢に入る。本山がトランペットを吹き鳴らす。ミサイルが無力化されてその場で空き缶のように爆発せずに落下した。そして吹山の太鼓の叩く音で敵の飛行機に強い振動を起こさせた。飛行機は不時着するように降りた。
「バカめ、さっさとやられればいい物を」
二人の男が降りてきた。
「今はお前らの相手してる暇はねえんだ!消えろ!!」
「赤軍だな!?」
長岡が問う。
「それがどうした!?」
「私は協力者だ。黄色いゴミムシども。天然痘にでも掛かって死にな!」
男が毛布を何処からか出して三人に投げつける。
「あの毛布で俺達を苦しめる気か!」
長岡はそう読んでギターを鳴らし、電撃を飛ばす。毛布は黒焦げになってその場に落ちた。
「それならこれは、どうだ!?」
男は急に呪文のように唱え始める。
[我こそは開拓と発展に尽くす者。汚らわしき無知な人種は滅す]
「なんだこいつ、何を言ってんだ!?」
「のんびり聞いてる暇があるかな?」
赤軍の男は銃撃する。だが、本山のトランペットで無力化した。しかし、赤軍もまた攻撃をやめない。途中、トランペットの能力が弱まった。
「な、効かなくなっている!?」
「我が呪文には貴様らの能力など無効化できるのだ!この汚らわしい原住民を始末したアンドリュー様の功績を知れ!」
「ちい!」
アンドリューと名乗った男は毛布を三人にまた包ませようとする。
「長岡、武装の能力で守れるか!?」
「あ、ああ!」
長岡は防御に特化した武装の能力を所有していた。しかし、それでも毛布を弾き返す事はできなかった。
「くそ、逃げるしかねえ!」
三人は走って毛布を回避しようとする。本山は連絡を試みる。
「こちら本部守備班、本山こういち!今敵と交戦中!道具の異能の能力も無効化された!救援頼む!」
直ぐに返信は来た。
『こちら羽柴さり!今そっちに向かうわ!』
「馬鹿が!」
赤軍の男が発砲する。吹山の右肩に銃弾が当たった。吹山が倒れる。同時に毛布が彼の上に覆いかぶさった。
「ああ!!」
「吹山!!」
本山と長岡が毛布を剥がす。だが吹山は天然痘に侵されてしまった。
「俺の事は、いい・・・。に、げ、ろ・・・!!」
「そんな事できるか!」
だが二人もその毛布を触ってしまった為に天然痘に苦しみ始めた。
「う・・・」
「終わったな」
アンドリューと同行する赤軍の男は始末が完了したと見て去ろうとする。その時、三人の元に別の飛行機が飛んで来た。その飛行機がアンドリューと赤軍の男に向けてミサイルを飛ばす。二人は何とか回避した。飛行機が着陸し、人が降りてきた。
「大丈夫!?」
護符の所有者・羽柴さりが降りてきた。
「あ、いや、駄目だ・・・」
「天然
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ