第百二十四話 黄龍、娘を救うのことその七
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は感情はなかった。しかしだ。
意志はあった。その意志を見せてだ。黄龍に返すのだった。そして返したのは言葉だけではなかった。闇の刃もだった。
その刃での突きをだ。黄龍は絡め取る様にして受けてだ。その闇の目を見て言うのだった。
「何故この世界に来ることができた」
「聞くのはそのことか」
「そうだ。それは何故だ」
「他の者達と同じだ。呼ばれたのだ」
「呼ばれた。あの者達にか」
「そうだ。この世界への干渉を欲している者達」
それが于吉であり左慈だった。そして白装束の者達だ。
その彼等に呼ばれてだ。この世界に来たというのだ。
刹那はそのことを話してだった。さらにだ。
他の者達についてもだ。彼は言った。
「オロチ、アンブロジアもだ」
「同じだというのだな」
「そうだ。全ては同じだ」
こう言うのだった。
「この世界を我等の望む世界にする為にだ」
「破壊と混沌に満ち人のいない世にか」
「人なぞ不要だ」
刹那にとっても他の者達にとっても同じだった。闇の者達にとっては。
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