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八条学園騒動記
第六百六十七話 攻撃を受けてその十二

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「命あるものは必ず死にものは壊れる」
「そのことが絶対ですね」
「壊れる即ち沈むだからな」
 それ故にというのだ。
「艦もだ」
「沈みますね」
「何があっても沈まない艦なぞない」
「だからですね」
「危ういと思えばな」
 その時はというのだ。
「総員退艦だ」
「そうしますね」
「その備えもしてな」 
 そうしつつというのだ。
「戦っていくぞ」
「今は艦載機と陸戦隊で、ですね」
「戦う」
「そうしますね」
「そうだ」
 こう言ってだった。
 艦長は陸戦隊と艦載機で攻撃をさせた、そうしていくと。
 博士はそれを見て言った。
「流石じゃ、締め上げても対策を講じてきたわ」
「それならそれでか」
「反撃して来るんだね」
 ライゾウとタロも話した。
「そうしてくるんだね、連合軍って」
「無抵抗じゃないんだな」
「無抵抗な軍隊なぞないわ」
 博士は二匹に述べた。
「馬鹿な政治家がトップでない限り反撃もする」
「まあそうだよな」
「それが軍隊だよね」
「馬鹿な政治家はあれこれ言って軍隊を動かさぬ場合もある」
 二十世紀後半の日本の左翼政治家がそうである、それで震災の時自衛隊をすぐに動かさず犠牲者が多く出た。
「しかし普通はじゃ」
「反撃しますね」
「少なくとも連合軍はそうじゃ」 
 今戦っている軍隊はというのだ。
「基本侵略はせぬが」
「エウロパ戦役もですね」
「左様、対外戦争であったが」
「エウロパの工作員が原因でしたしね」
「それで攻めても領土は殆ど手に入れておらん」
「マラッカ回廊とアタチュルク星系ですね」 
 エウロパではブルアベルグ回廊それにニーベルング星系と呼んでいた、尚この二つの場所を領有しているのはエウロパの隣国であり当初の国境であったガンタース要塞群を領有していた国となっている。
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