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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第四十七話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ガデルエル!自分が両親から自立していることを露骨にアピールしてくる独身の社会人共は通勤時にローラースケートを履いたまま、急な坂を駆け上がれ!
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に無理矢理拉致するって能力、正直ずるくない?」
「だから!だからなんなのよぉッ!だから私はあんたに勝てない!あんたはそう言いたいわけ?なめんじゃないわよ!」
「でも使うよ、アポリオンウェーブ...とりあえず最大出力で」
真断罪王Σから放たれたアポリオンウェーブがガデルエルを包む。
僕はいつもの豆腐屋の作業場でマクリちゃんを押し倒して、黒いドレスに身を包んだマクリちゃんの顔を何度も殴る。
マクリちゃんは自分の死を悟ったのか、死んだような目をして何も抵抗しない。
「マクリちゃん、今度は僕を慰めてよ」
マクリちゃんは何も答えてくれない、まだこんなに暖かいのに。
「マクリちゃん、どうして僕を無視するのさ」
僕は顔面青あざだらけのマクリちゃんを抱きしめて、マクリちゃんに頬擦りをする。
「私も昔、お父さんによくされてたの」
「え?」
「私のお父さんは私をたくさん殴った後に、私に頬擦りしながら泣いて謝罪するの。だから私はお父さんが嫌いになれなかった」
「そっかぁ...そっかぁ...」
マクリちゃんの話を聞いた僕は泣きながらマクリちゃんの顔をまた殴り続ける。
マクリちゃんは何も抵抗しない。
僕はしばらくするとマクリちゃんに頬擦りをする。
それを何度も繰り返していると、当然のごとく、マクリちゃんの頬が冷たくなっていた。
死んじゃったマクリちゃんはあの野良ネコみたいに幸せそうな顔をしていた。
まるで生きている間に自分を縛り付けていた悪い思い出から解放されたように。
僕も死んでしまえば、学生時代に受けた、ひどいいじめについての記憶を無意識に思い出し、やり返せなかった自分を悔いる呪いから解放されるのだろうか。
僕はアポリオンウェーブを解除した。
現実世界に戻ってきた僕は機能を停止したガデルエルの操縦席からマクリちゃんを取り出す。
僕は変神を解いて、しばらくの間マクリちゃんの冷たい体を抱きしめていた。
僕の中の何かがマクリちゃんを食べろと脳に命令をしてくる。
僕は翌朝までその衝動に逆らいマクリちゃんの死体を抱きしめていた。
おかしな言い方かもしれないが、久々に感じる人の温もりに僕は涙を流し続けた。
マクリちゃんを食べてガデルエルの力を手に入れた僕はハルカを探すために歩き続ける、全裸のままで。
僕に安らぎはいつ訪れるのだろうか。
次回予告 第四十八話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ヌカエル!自分達が若かったころの価値観を一方的に押し付けてくるやつらは財布が入ったままのズボンを洗濯してしまえ!
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