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相良絵梨の聖杯戦争報告書
令呪オークション その1
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で持っていてベルを鳴らすという絶対的優位からの手を差し出しに興味が行く。

「少なくとも相手は話し合いの用意があるって事です。
 ここで襲うような無粋な真似はしないでしょうね」

 苦々しそうに拳銃をおろすアンジェラを横目で見ながら、私はインターホンをとる。
 カメラ越しに映った相手の姿は、魔術師というよりも貴族のお嬢様にしか見えなかった。

「失礼しますわ。
 わたくし、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトと申します。
 あなた方が確保した聖杯戦争のマスターについて、我々が買い取りたいと思いましてよ」
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