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夢幻水滸伝
第二百五十一話 福州沖の海戦その五

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「そうするで」
「わかりました、ほな」
「そうしてな」
「攻めていきますね」
「そして水軍も温州の港に入れてな」
「基地にしますか」
「そうしてくで、福建省の海の制海権はこの海戦で掌握したし」 
 そうなったのでというのだ。
「今後はな」
「温州からですね」
「攻めてくで」
 白に確かな声で話した、そしてだった。
 施の読み通り郭と蓮美は自分達の水軍を撤退させた後彼等を広州の港に入る様に指示を出してからだった。
 自分達は浙江省と福建省の境に配置していた軍に術で戻ると前にいる王と紅美が率いる軍と施が上陸させて率いる軍との挟み撃ちを避けてだった。
 軍を速やかに撤退させた、そうしてだった。
 軍を国境から福州を経て泉州まで撤退させた、そしてそこで守りを固めるのだった。
 施はその彼等の尾動きを見つつ軍を福州に入れ自分もそこに入った、そしてあった。
「南平と三明もな」
「手に入れますか」
「そうしますか」
「福州そして南昌の方からも兵を送ってな」
 江西省からもというのだ。
「そうしてや」
「そのうえで、ですか」
あの辺りも掌握しますか」
「そうするで、州のかなりの部分を掌握してな」
 福建省のというのだ。
「そこからや」
「さらにですね」
「兵を泉州に進めるのですね」
「そうして福建省を掌握する、ええな」
「わかりました」
「ではそうしましょう」
 二人も施のその言葉に頷いた。
「ここは」
「そうしていきましょう」
「この福州を手に入れたことは大きい」
 施はこのことは笑顔で述べた。
「この福建省の中心やし良港でもある」
「そやからですね」
「戦でも拠点に持って来いですね」
「そや、ほな南平や三明の掌握を進めてな」
 そうしてというのだ。
「そこからや」
「さらにですね」
「動いていきますね」
「今度は泉州や」
 この街だというのだ。
「ええな」
「わかりました」
「ではその様に」
「しかし厦門はな」 
 施は泉州の南西のこの街のことは難しい顔で話した。
「福州や泉州よりも堅固や」
「自然の要害ですね」
「北と西が山に囲まれた」
「そやから攻めにくい」 
 このことを言うのだった。
「そやからな」
「それで、ですね」
「攻めるには考えないとあきませんね」
「そや、どうするか」
 腕を組んで言うのだった。
「一体な」
「まずは泉州に向かっても」
「そこからはですね」
「考えるか、それで湖南省の方やが」
 今度は瑠璃子達に攻めさせているこの省の話をした。
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