暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第七幕その十

[8]前話 [2]次話
「やっぱり」
「先生としてはですね」
「だって事実だからね」
 皆のアドバイスがあったことはというのです。
「だからね」
「その事実は隠したら駄目ですか」
「皆が善意でしてくれたことなら」
 それならというのです。
「もうね」
「それをなかったことにはですね」
「したらね」
「駄目なんですね」
「だからね」
 それでというのです。
「僕はね」
「それはしないですね」
「絶対にね」
 何があってもというのです。
「しないよ」
「そうですか」
「だからね」
「日笠さんにはですね」
「お話するよ」 
 プレゼントのことはというのです。
「皆からのアドバイスからだって」
「どうしてもですね」
「皆の好意と善意を隠してはいけないよ」
 絶対にというのです。
「本当にね」
「だからいいのに」
「僕達がそう言ってるのに」
「先生の手柄にすればいいのに」
「そこでそうしないから」
「絶対に」
「だからそうしたことはね」
 どうしてもというのです。
「僕としてはね」
「嫌なんだよね」
「人の功績を隠すことは」
「まして自分だけがいいとか」
「そうしたことはしないね」
「そうだよ、だから日笠さんにもお話するよ」
 絶対にというのです。
「そうね」
「そこまで言うならね」
「いつも通りそうしてね」
「僕達としては残念だけれど」
「確かにいいことだし」
「先生の長所でもあるしね」
「お話するよ」
 先生は皆に笑顔で言いました、そうしてです。
 実際に日笠さんに桂花陳酒をプレゼントする時に皆がアドバイスしてくれてのことだとお話しました。皆はそんな先生に困った笑顔になりましたが先生はにこにことしていました。そしてそんな先生を見て日笠さんも笑顔になりました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ