第五百五話 温泉も楽しみその十五
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「本当に」
「私も変わって」
「成長しています」
「神様でも成長出来るのね」
「心が人間なら」
「そうなのね。確かに昔から人間臭いって言われるわ」
その性格がというのだ。
「他の神からね」
「それがです」
「心が人間ってことなのね」
「そして心が人間なら」
それならというのだ。
「色々見て影響を受けて考えて」
「変わっていって」
「成長するものだと思います」
「そうなのね」
「ですからアクアさんも」
樹はさらに言った。
「変わっていってますよ」
「成長してるのね」
「はい、本当に」
「私もそう思います」
エリザベスも言ってきた。
「アクアさんはです」
「成長してるのね」
「いつも」
「ずっと変わらないってね」
その様にとだ、アクアはエリザベスに話した。
「そうね」
「思われていましたか」
「和真に言われてたのよ」
「そうですか、ですが」
「私もなのね」
「しっかりとです」
まさにというのだ。
「成長されています、そう言われる和真さんも」
「あっ、あいつもね」
アクアもそこはわかった。
「ちゃんとね」
「成長されていますね」
「いい加減でカスなところは相変わらずだけれど」
それでもというのだ。
「ちゃんとね」
「成長されていますね」
「あいつもね」
「そうですね、あの人も」
えりなもそれはと答えた。
「あの人の進むべき方向にというのか」
「そちらに向かってですね」
「成長していますね、あの幸平君にしても」
えりなはいつも手を焼いている彼のことをここで思い出した、ついついその顔が脳裏に浮かんでしまったからだ。
「成長していっているし」
「もう破天荒な方に成長していて」
田所恵は困った様子で話した。
「正直困ってるところもあるだ」
「そうね、けれどね」
「成長はしていますね」
「ええ、ただ一番成長しているのは」
えりなは恵みを見て微笑んで話した。
「私は学園内では田所さんだと思っています」
「私ですか」
「日々の真面目な努力の結果」
微笑みながら話す。
「そうなってきています」
「そうですか」
「正直幸平君は突然変異です」
このことは少しむっとして話した。
「あんな変わった人は一つの世界にそうはいません」
「それぞれの世界を見ると結構おられても」
「確かに個性派が集う学園ですが」
それでもというのだ。
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