神奈一門 対娼婦特攻
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ていた二人の感想だが、二人とも『詐欺師』だったのは笑っていいだろう。
「ええ。かまいませんよ。
アインツベルンの対処はこちらでいたしますので」
事務的な会話を交わして電話を切る。
言峰神父は遠坂凛の保護者でもあるのだが、冬木警察署から釈放時に保護者である彼に連絡が行っている事を私たちが知っているのにそれを一言も口にしなかった。
受話器をおいてため息をつく。
「多分、遠坂凛は聖杯戦争に出る事になるでしょうね。
言峰綺麗の操り人形として」
魔術師には魔術師の理があるのは分からなくもないが、殺人をはじめとしたこちらの社会に影響を及ぼすのはな話は別である。
ましてや、罪のない未成年を殺人者に仕立て上げるのならば、それ相応の代償を払ってもらう必要があるだろう。
とはいえ、こちらの仕事は事が起こらないと動けない、つまり予防ができないのだ。
「今の言峰神父ですが、公安に経歴を洗わせているが引っ張れる要素が見当たらない。
何もないというより、経歴を綺麗にしている痕跡は至る所にあったがな」
聖堂協会の神父で代行者なんてのをやっていた前歴もちの神父である。
経歴はそりゃ綺麗に洗われたおかげで、表向きに手が出せない。
「話を変えましょう。
ネオナチの残党ですが、欧州で何人かの魔術師と接触しています。
先に上陸した連中は囮で、本命はこっちと踏んでいるわ」
アンジェラが顔つきのレポートを私に渡す。
何だろうか?
イケメンではホストとかヒモみたいな顔が出てきた。
「相良豹馬。
情報屋としても知られている二流の魔術師。
まぁ、ネオナチ残党だからそれぐらいの奴しか接触できなかったのかもしれないけどね。
まだ、ロンドンに居るみたいだけど、一週間後に成田行きのチケットをとったわ」
先に警察側にも情報を送っていたのか、村田警視が口を挟む。
「こいつは新宿の?華街で活動していて、現在六導玲霞という娼婦のもとで暮らして……」
ん?
娼婦?
私は二人の会話の後受話器をとって電話をかける。
相手は敬愛する姉弟子様だ。
「あ。姉弟子様。
少しお願いしたい事がありまして……」
かくして、令呪の出ていた六導玲霞は保護され、相良豹馬は日米捜査機関の要請と言う形で英国にて緊急逮捕される事になった。
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