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おっちょこちょいのかよちゃん
225 杖を奪われた怒り
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能力(ちから)は全て防がれていたのだった。
(んな、まさか・・・)
 ヴラド3世は光となって消えた。
「かよちゃん、凄いよお〜」
 まる子はかよ子を褒めようとした。
「まるちゃん、これだ済んだわけじゃないよ!」
「え!?」
「杖を取られちゃったんだよ!取り返しに行かなくちゃ!!」
「あ、ごめん・・・」
「ごめん、私、あの人の所へ追いついて杖を取り返しに行ってくる!皆は先に藤木君を探しに行ってて!!」
「ええ!?」
「正気か!?お主一人で行く気か!?」
「だって私おっちょこちょいで取られちゃったんだもん、これ以上迷惑かけられないよ」
「でもお前一人で大丈夫なのかブー?」
「確かに心配だけど・・・!!」
「独りよがりな行動をするな!!」
 次郎長が怒鳴った。
「・・・え!?」
「我々はお主らが藤木茂とやらの少年を奪還する為の援護をしに来てはいる。何か会った時に我々は常に貴様らの支援をせよとフローレンスとイマヌエルから指示を受けているのだ!!貴様がどれだけ反対しようと我々も貴様の為に動く!だから必ず杖を取り返す手助けも必ずする!これは我々にとっては迷惑ではないのだ!!」
「う、うん・・・。ごめんなさい・・・」
 かよ子は叱責で泣いた。
「皆の者、藤木茂への救出は一度中断して山田かよ子の杖を取り返しに行くぞ!」
「おう!」
 皆はかよ子の杖を取り返しに奥平を追いかける。
「そうだ、本部守備を担う長山治にも連絡して、赤軍の奴の行方を探って貰うのだ!」
「うん!」

 杖の奪取に成功した奥平は戦争主義の世界の本部へと動いていた。奥平はトランシーバーを出す。
「こちら奥平純三。総長、杖を奪いました!」
『あら、お疲れ様。そのまま本部に戻るのよ。杖の所有者は殺害したのかしら?』
「そこまでは確認していませんが、もしヴラド3世が失敗していたら、ついでにやった方がよろしいでしょか?」
『いや、純三はそのまま本部へ向かいなさい。杖の持ち主の方は別の人に片付けさせるわ』
「了解」
 奥平は杖を奪えた喜びでいっぱいだった。
「これで杖に杯、か・・・。あとは護符と剣・・・。まあ、西川が護符の所有者の方に向かっているからそっちはあいつに任せるか」

 大野は通信機で長山に連絡した。
「こちら大野、長山、聞こえるか?」
『こちら長山!大野君、山田の杖が取られたって!?』
「そうなんだ、杖を取った奴が今どこにいるか探してくれるか?」
『解った、ちょっと待っててくれ!』
 一旦通信が中断される。そして30秒ほどして長山から返信が来た。
『こちら長山!杖は赤軍の人が持ってる!本部のある方向へ向かってヘリコプターに乗ってるよ!本部は今君達がいるところから北西の方角だ!』
「ありがとう!ごめんね、長山君にまで迷惑か
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