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あいつの女ということに強引にさせられて
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 いちごの大学共通テストが終わって、話したいことがあると、いちごが言ってきた。

「あのね お姉ちゃん ウチ 京大じゃぁなくて 大阪公立大学 受けようと思ってんねん」

「なんでー 慎吾君と一緒のとこ行くんじゃあないのー」

「うーん もう あいつのことはええねん ウチももう興味無い!」

「いちご テスト うまくいかなかったのー?」

「違う 出来たと思うよ 精一杯やったしね」

「じゃぁ もしかして 新橋さんとかの影響?」 

「ううん あの人とはそんな関係じゃぁないよ いい人だけど・・ あのね お姉ちゃん ウチ やっぱり お母さんを一人っきりにできない あの大学だったら 通えるもん」

「だって いちご あの人とふたりっきりなんて出来ないよ 自分勝手なの いちごもわかっているでしょ」

「でもね お姉ちゃん お母さんは、ウチ等を一人で育ててくれたんだよ ウチ等にはわかんないけど、きっと、大変だったんだよ それにさー ウチの大学の授業料 貯めててくれているんだって ウチ 貧乏だったのに・・ やりくりして・・ すぐりには、悪いことしたけど、せめて、いちごは大学に行って勉強しなさいって」

「そんなこと 言ってたの・・あの人・・でも、知らない男の人と遊んでいるじゃあない 私達のことはほったらかしで・・不潔だわ だから、ひとりで生きていけばいいのよ いちごのことは私が面倒見るから」

「ウチ お姉ちゃんの妹で良かったって思っているわ だけど ウチ お姉ちゃんの考え方と違っている お母さんは、ウチ等を育てていくの必死だったと思うわ 女ひとりで・・だから、誰かに頼りたいと思う時もあったと思うの お母さん まだ 若いじゃあない だから、それが男の人であったとしても・・責められないわ」

「いちごの言うことも わかるのよ だけど・・なんか こそこそと・・」

「お母さんは ウチ等にとっても たった ひとりのお母さんよ お姉ちゃん 本当に 見捨てられるの? お姉ちゃんの結婚が決まってから 寂しそうなのよ ウチ 何にも出来ないかもしれないけど 傍に居て、お母さんを支えてあげたい だから・・ お姉ちゃんも、新しい人生が始まるし、ウチも大学に行って新しい人生が待っていると思う お母さんだって、今までのようにウチ等にしばられない新しい人生があってもいいじゃあない お姉ちゃん ごめんね」

「わかった いちご 本当に 頭がいいし、優しいわ いちごがそう決めたんなら、私は、何にも言わない もしかしたら、私がいちごを縛っているのかもね いちご 自分を信じて、入学試験に向かいなさい」

「ううん お姉ちゃんはウチの為に・・いつも、気にかけてくれていたわ でもね、ウチがお母さんの傍に居てあげたい、もし、邪魔になるようだったら、そ
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