第70話 怪盗紳士
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持っていたカードは眩い光と共に消えてしまった。油断していたエステルはまたひっくり返ってしまった。
「……」
「エ、エステルさん?」
「皆、行くわよ」
「ヤ、ヤー……」
さんざん翻弄されたからか等々怒ることなく静かに青筋を立てるエステルにわたしはそう返事をする事しか出来なかった。
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――――――
―――
カードと一緒に入っていた鍵を使える場所を探してわたし達は旧校舎の地下に進んだ。
「ん〜……?」
「どうしたの、エステル?」
「いや冷静になったらあの謎解き、前にルーアンの市長の家から盗まれた燭台を取り戻す依頼を受けた時にやった謎解きとよく似ていたのよね。特にあの詩的な内容は凄く似ていたわ」
エステルは何か気が付いたようで聞いてみると、依然受けた依頼で同じようななぞ解きをしたとエステルは話した。
「そもそも幽霊がなんでこんな謎解きを強要してくるのよ。カードとかも心霊現象と言うよりは手品みたいだったし」
「確かに実体のない幽霊がそんな事を出来るとは思えませんね」
エステルの言葉にクローゼが同意する。まあ確かに幽霊がやるにしちゃ地味だね、もっとポルターガイストとか金縛りとか旧校舎が火に包まれるとかあってもいい気がするもん。
「ん、どのみちこの先に応えはあると思う。油断はしないように進んでいこう」
「そうね、警戒しながら行きましょう」
元凶はこの先にいるのは確定だ、油断しないように先に行こう。仮に幽霊でもやっつけちゃえばいいんだしね。
そして地下を進んでいくと突然何者かに襲われた。エステルが咄嗟に攻撃するとそれは魔獣だった。
「いきなり激しい歓迎だね!」
オリビエは既にアーツを駆除しておりソウルブラーを放つ。でも魔獣はそれをかわして黒いブレスを吐いてきた。
「させないわよ!」
だがエステルは回転させたスタッフで黒いブレスをかき消した。前まではあんなことはできなかったのに凄いよ。
「そこだよ」
わたしは隙の出来た魔獣を双銃剣でバツの字に切り裂いた。そこにクローゼの放ったアイスハンマーが直撃して魔獣を氷漬けにする。
「金剛撃!」
そこにエステルの渾身の一撃が直撃して魔獣を粉々にした。
「ざっとこんなもんね!」
「ん、やったね」
わたしとエステルはハイタッチをかわす。でもいきなり襲ってくるなんて油断ならないね。
「この先は危険かもしれないし非戦闘員であるドロシーは置いていった方が良いかもしれないね」
「えー!そんな〜お化けさんを撮るチャンスだと思ったのに〜」
「なら僕も一緒に残るよ。彼女
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