第百二十三話 黄蓋、策を見破るのことその七
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百万はいるか」
「百万って一口に言うけどな」
李典はうんざりとした口調になって述べる。
「うち等もそれ位おるけど洒落にならん数やで」
「そうだ。それ位はいるな」
「白装束の連中いつも出る時はわんさとやしな」
「真桜、何かいいからくりないの?」
于禁が李典に問う。
「このままじゃ押し切られるの」
「からくりな。ここまで混戦やとな」
どうかというのだ。李典は難しい顔で言う。
「うちのこのドリルだけやな」
「それならそれで戦い方がある」
楽進が両手から気を出しそれで敵をまとめて薙ぎ払いながら李典に返す。
「敵をまとめてだ。こうして」
「吹き飛ばすんやな」
「こうして少しずつでも数を減らしていく」
地道なやり方がだ。楽進らしかった。
「それでいいと思うがな」
「ううん、うちはどかんとやるのが好きやけれどな」
「沙和もなの」
この辺りは二人の違いが出ていた。見事なまでに。
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