R2話 You【あなた】のためなら
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口を向ける。
「何者だ!?」
「???お前らに用はない。」
「!?」
【Hyper Time!】
捻じ曲がる……全て。
瞬きをした次の瞬間???蟻型のトルーパーは姿を消し、黄金の戦士のみがゼロワンの前に立ちはだかる。
……峻厳なトーンで言葉を放つ。
「全く、あの程度の怪人に手間取るとは……お前も随分丸くなった???転生したことで性別も変わってしまったのもその原因か。」
「あなたは……誰なんです?」
ゼロワンに尋ねられたので、自信満々にその名を明かす。
「仮面ライダーエグゼイド……人が成し遂げられない『究極の救済』を行う者???とでも言うべきか。」
「エグゼイド……」
「ゼロワン???高咲侑。お前の愚直さはいずれ厄災をもたらす……が、今は興味ないなぁ。」
「厄災って…どういうこと!?」
「こういうことだ。」
光の速さ……そんなものとうに超えていそうなスピード。それこそ瞬きのうちに、背後の背後???歩夢のもとへと到達していた。
近くにいたイフトは既に払われていて、非力な歩夢と対峙する構図になっていた。
歩夢の首が…圧力に襲われる。
「探したぜ……ヤンデレ女さんよぉ。」ガシッ
「うっ………だれ…かと……勘違い??してるんですか?」
「いや?してねぇと思うぜ??お前がアユムならなぁ。」
「ぐうっ???」
「やめろぉぉぉぉ!!!!」
怒りの声……それは歩夢の
雷鳴の如き声と共に、ゼロワンは左足で横蹴りを放つ???しかし。
「遅い。」
「えっ…?」
「オラ。」
「うわぁぁぁ!!」
手応えがない……いや蹴りが当たる感触すらしないままに、恐るべきカウンターパンチがゼロワンの胸部へと直撃する。その一撃は装甲を一発で破壊する???木っ端微塵に、無惨にも。
「物理的に」強制変身解除された侑は、その衝撃を相殺できずに転げる。
そんな侑に興味を持ち、歩夢を優しく離してのちに、近づく。
「うっ……」
「その程度の力で人を守るなど笑止千万??いや、そもそも目的もなく戦う者に勝ち目などないか。」
「目的…?」
「守るべきモノを守らずして何が仮面ライダーだ??ましてやお前らの罪は重いというのに……」
「罪…?何のこと……?」
「お前は『離れて。』??あ?」
立ち上がる……歩夢。
普通の平和ボケした人間ならば気づかないだろうが???この場にいる者はすぐに察知できた。歩夢の立つ周辺の温度が極端に低い……まるで恒温動物の周りに大蛇が一匹潜んでいるかのように。
言う。
「侑ちゃんから今すぐ離れて。」
「……俺は何者にも縛られん。お前の言うことを聞く義務はないが。」
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