R2話 You【あなた】のためなら
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ある。
イフトは彼女ら……そのピンク髪の娘に向かって近づいて、尋ねる。
「君は情報処理学科の生徒だね?是非尋ねたいことがあるのだが……」
「………」
先ほどの質問に沈黙した彼女が、錯覚のような登場方法で現れたイフトの質問に答えられるわけもない??が、ここに救世主あらわる。
「どうしたりなりー?」
「あ、愛さん…!」
名前も無しに話すのも面倒なので紹介しておこう。りなりーと呼ばれたピンク髪の娘は「天王寺璃奈」。そして愛さんと呼ばれる金髪の彼女は「宮下愛」。
〜〜〜〜〜
「ほら、スクールアイドル同好会はここだよ。」
「すごーい!誰に聞いてもわからなかったのに…!」
「確か今年できた同好会だしね〜」
「ありがとう!助かったよ!」
「……」
素直に愛へ礼を言う侑。しかし歩夢は複雑な気持ちが表情に出てしまう……無論、誰も見ていないが。自分の手で解決したかったという身内意識のようなものに近いか。
さて、愛は次に聞いてきたイフトへの対応に移る。
「で……お兄さんは何の用ですか?」
「お兄さんか???私はこういう者だ。是非、情報処理学科の職員ルームへと案内してほしい。」
「えっと??えぇ!?!?」
愛が上げた声に、他の3人もその名刺に注目してみる???と、全員が驚きに包まれる。
侑が筆頭となる。
「伊口ファウンデーション会長 伊口イフト!???って、あの!?」
「別に称号など関係なく、ラフに接してくれて結構。」
「じゃあ社長さんは愛さん達がそのまま案内するよ!」
「助かるよ。」
礼を言うイフト。
侑たちもそのままその場を去ろうとする……が、彼女の服の裾を掴む璃奈。
「ん?」
「……別に急いでない。ちょっと驚いただけ。」
「そっか、なら良かった♪」
「???好きなの?スクールアイドル。」
璃奈は淡々そうに侑に尋ねる。侑は笑顔でその質問に答える。
「うん!まぁ、まだハマったばかりだけどね。」
「あなたは…?」
「えっ…えっと??」
璃奈はさらに奥にいる歩夢へも尋ねる。突然振られた質問に、返しに詰まってしまう歩夢???なんとか答えを返す。
「ま、まだわかんないけど??」
「そっか……」
一応の納得を示す璃奈……一方で、その話を一方的に聞いていたイフトはその話題に興味を示す。
「スクールアイドルか??高咲くん、私はスクールアイドルについて支援も行っているのは知っているかい?」
「本当ですか?」
「あぁ。個人的ではあるが…連絡先を渡しておこう。」
「えぇ!?連絡先!?!?」
「もし困ったら……例えば、「同好会が廃部」という事態になった
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