R2話 You【あなた】のためなら
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ここは虹ヶ咲学園の校舎。
さて、そこにラフな格好で歩く背高の美男が1人???と、ここで何かイライラしている少女とぶつかってしまう。
「おっと…失礼。」
「あぁ…すみません。ちょっと考え事してたら??って、なにジロジロ見てるんですか?」
銀髪の男は、そのベージュ髪のひ弱そうな彼女を興味ありげに見回る???
「驚いた……まさか純粋な人間がまだ地上にいたとは??」
「純粋?ま、まぁかすみんは純粋無垢なカワイイ娘ですけど?」
「大多数の混血人間とは違い、本当の普通人間ってことさ。」
「誰が普通ですか!!??さっきから一体誰なんですかあなたは!!」
少し踏み込んだ発言をした男に怒り気味の少女。男は飄々とその名刺を差し出す。
「私はこういう者なのだが……少し協力してくれないか。」
「えっとなになに…『伊口ファウンデーション会長 伊口イフト』??って、伊口!?」
「私は情報処理学と経営学を教える予定なのだが??中須かすみ君、情報処理学科はどこか教えてくれな
「ヒィィィ!!ご、ごめんさーい!!!」
ビッグネームが出た途端に、今まで不遜な態度をとっていたことに恐怖した「かすみ」は一目散に逃げていってしまう。
「さてさて……困ったものだ??ネームプレートに書いている名前だけしか教えてくれないとは。」
イフトなる男は後ろ首を掻きながら、クラブ棟の階段付近までやってきてしまう。
「??アレは……」
〜〜〜〜〜
「全然見つかんない……」
「生徒数も部活も多いからね??同好会だけで100個以上あるらしいよ?」
「マジか……骨が折れるなぁ。」
嘆息を吐く侑。
虹ヶ咲学園は世界中から優秀な人材が集まる場所……この世界における普通とは、ヴァンパイアや妖精などの血を継ぐ混血人。
一般に考えられる非力な人間はほぼゼロに等しい??が、混血人に隔世遺伝が起こり、先祖の血が出てくることもあるそうだが。
そんな隔世遺伝の比率も多いのもニジガクの特徴である。
さて……侑は、次の尋ね人を見つける。
その人は??無表情そうなピンク髪の小さな娘。
「あの…すみません!」
「………?」
「スクールアイドル同好会ってどこにあるか知りません?」
「………」
「「??????」」
尋ねた結果、彼女は黙ったままになる……当然、侑と歩夢は気を使ってしまう。
急ぎの人だったか??侑にその考えがよぎった……
次の瞬間……予想外の場所から衝撃走る。
ズドン!!
「「「!?!?」」」
重厚な音が大理石の床に響く……その震源は??伊口イフト、先の人で
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ