第六百六十七話 攻撃を受けてその五
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「ただ訓練をあまりしていない」
「それだけを見て弱いって言うとな」
「評価を間違えるね」
「そうだよな」
「だから連合軍弱兵なぞはじゃ」
連合でさえ言われていることをというのだ。
「わしは信じぬ、規律は正しく統制は取れていて装備もよい」
「しかも数も多いですね」
「尚且つ整備補給は万全でじゃ」
博士は野上君にも話した。
「行動が基礎を徹底したマニュアルによってまとまっておるからな」
「強いんですね」
「左様」
実際にというのだ。
「そうじゃ」
「そうなんですね」
「同じ数でもエウロパ軍やサハラの軍隊にも勝てる」
「どっちも精強で有名ですね」
「しかし同じ数でもじゃ」
強いと言われる彼等と、というのだ。
「連合軍はな」
「勝てますか」
「左様」
まさにというのだ。
「それだけの強さじゃ」
「そう思うと強いですね連合軍」
「左様、だからな」
「油断しないで、ですね」
「今から仕掛けるぞ」
「口での攻撃ですね」
「九つのな」
数のことも話した。
「それで攻めてな」
「そうしてですか」
「そこからどんどんじゃ」
「攻めていきますね」
「そうしていくぞ」
こう言ってだった。
博士はまたワインを飲んだ、それを合図とするかの様に九頭龍マシンは九つの口を開いてそれぞれの口からだた。
ビームにレールガン、ミサイルに電流を放った。そういったもので超巨大戦艦を攻撃した。
その攻撃は要塞ですら破壊する様なものだったが。
戦艦はバリアーを破られながらも持ち堪えた、応急長が艦長に報告した。
「中破ですが」
「しかしか」
「はい、ダメージコントロールをはじめ」
そうしてというのだ。
「そうしてです」
「回復出来るか」
「戦死者はおらず」
そしてというのだ。
「負傷者もです」
「いないか」
「はい」
艦長に確かな声で答えた。
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