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八条学園騒動記
第六百六十七話 攻撃を受けてその三

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「このゾロアスター級超巨大戦艦にはこうだった」
「通じないと言ってよかったです」
「しかしだ」
 それでもというのだ。
「次はな」
「そうはいかないですね」
「最低でも通常要塞の主砲位はな」 
 それ位の威力はというのだ。
「持っている筈だ」
「通常のですか」
「コロニーレーザーの倍以上の威力があるが」 
 通常要塞の主砲もというのだ。
「最低でもだ」
「あの機械龍はですね」
「九つの頭の口からな」
 それぞれというのだ。
「それ位の攻撃はしてくる」
「それだけでかなりのものですね」
「だからな」
 艦長は強い声で話した。
「バリアーはな」
「最大出力で張りますか」
「その様にしてな」 
 そのうえでというのだ。
「守るぞ」
「わかりました、では」
「敵方向へバリアーを張れ」
 艦長は指示として出した。
「最大出力だ、敵の攻撃に備えろ」
「了解です」
「そして電子妨害も行え」
 ただ攻撃から艦を守るだけでなくというのだ。
「いいな」
「そうしてですね」
「敵の攻撃の命中率を低めますね」
「そうしますね」
「それだけで違う」
 敵の攻撃からの脅威がというのだ。
「そうだな」
「はい、確かに」
「その通りです」
「敵の攻撃の命中率が低くなると」
「それだけで違います」
「エウロパ戦役と海賊との戦闘を思い出せ」 
 この二つをというのだ。
「我々は電子妨害も徹底したな」
「戦闘の際は」
「そうしてきました」
「通信もそうしてです」
「攻撃に対してもでした」
「索敵も」
「それが勝利と損害の低さにつながってきた」
 事実エウロパ軍は連合軍の電子妨害にかなり苦しめられた、その為今その対策を強く推し進めている。
「だからだ」
「この度もですね」
「そうしますね」
「あの機械龍のレーダーを妨害し」
「命中率を低めますね」
「そうする、レーダーは目だ」
 宇宙戦においてもである。
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