物々レンタル期間終了
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<グリンラッド>
リュカ達は変化の杖を回収するべく、グリンラッド雪原に住む老人の元へ赴いた。
(コンコン)
小屋の扉をノックして、返事を待つことなく入るリュカ達。
すると其処には…
「いらっしゃ〜い!待ってたの〜!!もう私の○○○は濡れ濡れで準備OKよ!」
と、ビアンカの姿をした人物が、丸裸で股を開き目の前に座っていた!
(ゴスッ!!)
「ふざけんなクソ爺!何、ビアンカの姿で勝手に売春してやがるんだ!!」
凄まじい勢いで、変化した老人を殴りつけるリュカ!
老人が生きているのは、インパクトの瞬間ビアンカの姿に惑わされ、力を入れきらなかった為だろう…
「ち、違う…誤解だ!ワシは売春などしとらん!ただ、来る人みんなを驚かしていただけだって!ワシだって男に犯されるのは嫌だからな!」
「知るかボケェ!ビアンカの姿でやるんじゃねぇ!」
「だってしょうがないだろ…ワシの知る限りで一番の美女なんだから!…ほれ、そっちの兄ちゃんなんかは、刺激が強すぎた様で鼻血出しとるぞ!」
振り向くとティミーが鼻から大量に出血している…
「お、お前…母親の裸で興奮するなよ!」
「ち、違いますよ…急だったから…違いますからね!」
ティミーは右手で鼻を覆い、懸命に止血を試みるが、なかなか止まってくれない。
「何と!?そんなに大きな息子が居るんか!?この体…そうは見えんのぉ…」
ビアンカに変化した老人は、自分の体を見つめ驚き呟いた。
「てめぇ〜…さっさと服着るか、その変化を解け!人の嫁汚しやがって、ぶっ殺すぞコノヤロー!!」
側に置いてあったテーブルから、テーブルクロスを取り、老人(姿はビアンカ)に投げ付けるリュカ!
老人は言われた通り変化を解き、テーブルクロスで股間を隠し脱いだ服まで歩いて行く…
だが着替える時は完全に丸出しだった!
「さて…もうレンタル期間終了か…惜しいのぉ」
「うるさい!さっさと杖を返せバカ!碌な事に使わない!!これなら、何処ぞの国王に化けて国政を壟断した奴の方がまだマシだ!」
リュカは老人から変化の杖を引ったくると、懐から船乗りの骨を取り出し手渡す。
「のう、期間を延長してはくれんかいな!?別のアイテムを進呈するぞ!」
老人は奇妙な杖を取り出し、期間延長の交渉を始める。
「これはな『理力の杖』と言ってな、力の弱い魔法使い系用の武器なんだ。装備した者の魔法力を攻撃力に変え、敵に大打撃を与える杖なんだぞ!どうだ?コレと交換で…」
「要らん!魔法使い系が接近戦を行っている時点で、そのパーティーは終わりだ!魔法使いは、直接攻撃の届かない所から、魔法で攻撃をすれば良いんだ!」
リュカはキッパリと言い切り、交渉を断ち切る…
しかし老人も諦めない。
「…では、コレならどうだろう?」
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