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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
奇妙なS/悪徳政治家を追え
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ショタの名前は、
田村 将
(
たむら しょう
)
まだ10歳になったばかりの小さな少年だ。
そんなショタが鈴鹿御前のマスターか?そんな若い頃からFGOやってたら性癖どえらいことになるぞ。と言いたいところだが、彼は鈴鹿御前のマスターでは無い。
何より、手の甲に令呪はない。
鈴鹿御前のマスターは別にいる。
それが依頼の内容でもある
「お兄さんを探す…?」
「そ。私のマスター、田村 征を探して欲しいの。」
兄だ。
「人探しか。手がかりは…?」
「ここから少し離れたところ。そこで野宿して寝てたらいなくなってたの。それ以外はわかんない。」
「どれくらい前?」
「1週間前…。」
範囲が分かれば前回の弓張町のモンスターの生息地を割り出す時のように、おっきーの折り紙に捜索させれば良い。
しかし、いなくなったのが1週間も前となると…少し厳しくないかこれ。
「おっきー。」
「…?」
隣にいるおっきーに小声で話しかける。
「こいつの兄貴の捜索、出来るか?」
「うん。まぁいけるけど。1週間前となるとお兄さんはだいぶ遠くに行っちゃってるかも。だから探すのに時間は掛かるかなぁ…。」
「そう、だよな。」
とりあえず、探すことには探そう。
少し考え、俺は鈴鹿御前とショタの2人に依頼は請け負うことを伝えた。
「依頼は受ける。ただ時間は少しかかると思う。それでもいいか?」
「うん。征が見つかるならどんなにかかってもいい。そうだよね?将。」
鈴鹿御前がそう聞くと、ショタは元気よく頷いた。
そうして依頼は成立。
俺達は兄貴の捜索に取り掛かる。
「よし、じゃあおっきー。そっちは頼んだ。」
「おっけー。」
おっきーが蝙蝠で広域を探すのなら、俺は足を使う。
もしかしたらこの姫路町に訪れているかもしれない。
そう思い俺は鈴鹿御前と将とかいうショタを連れ、街へ出て聞き込みを開始する。
が、
「うーん、知らないなぁ。」
鈴鹿御前のスマホに兄の写真があったため、それを見せてまわりこの顔に見覚えはないかと聞くが誰一人として思い当たる者はいなかった。
さらに、
「ごめんなさい探偵さん。僕もこの人は見たことがないです。」
あの情報通であるマキさんも知らないというのだ。
誰も見た事がない。さらにいなくなったのは1週間も前…
ここで俺はあるひとつの最悪の結果がよぎるのだが、言わないでおく。
だってこの最悪の結果はあの二人も何度も思った事だろうから。
わざわざ口に出して絶望にたたき落とすなんてクソみてーな事はしたくない。
さて、それからだ。
日が暮れるまで捜索してもなんの進展もなく、とりあえず捜査はまた明日にしようと伝えて鈴鹿御前
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