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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
探偵はBARにいる
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「で、どうしたんですか?」
「ああ、そうだ。アラフィフから聞いた例の薬なんですけど…。」
そう言うとマキさんは何か思い出したように「ああ!」と叫ぶ
「噂のコレですよね?」
と、マキさんが懐から取り出したのは謎のカプセル剤が入った透明な瓶
え…もしかしてコレが?
「数日前、変な人が来てこれを売り付けてきたんです。これを飲ませればどんなサーヴァントもたちまち言うことを聞くぞ、って。」
「…。」
しかし、『蜘蛛の糸』で怪しい取引はご法度。
モリアーティからキツーイお仕置きを受け、出禁をくらい犯人は逃げていったという。
男は慌てていた為逃げる際に落としたものなのだと言う。
「魔法薬ショップに解析を頼んだんだけど、ちょっとここでは言えない妙なものが入ってるだけでなんともなかったって言ってたし、多分これは偽物だと思うんですけどね。」
「なんだ偽物か…ビックリさせないでくださいよ…。」
というわけで、男はどうやら偽物を掴まされて大損してるらしいな。
ちなみにカプセルの中身なのだが、ここでは言えない妙なモノとは
あの…あれだよ。白く粘ついててイカくせぇやつ、ケフィアとかカルピスとかミルクとか呼ばれるアレだよ。
ここまで言えば分かんだろ。
つかカプセルにそんなもん入れんなボケ。とんだ変態じゃねーか。
「製作者はどんな気持ちで作ったんだか…ねぇマキさん。」
「……。」
「あの…マキさん?」
「あっ!ごめんなさい!!」
たまーにだが、マキさんは物思いにふけることがある。
今もこうしてカプセルの入った薬瓶を見つめ、何やら真面目な顔で悩んでいるようだった。
相変わらず謎の多い美女であるが、そんな彼女に俺ができることと言えば…。
「俺で良ければ、いつでも相談に乗りますよ」(イケボ)
「はい?」
彼女の支えになってあげることくらいだ。
「俺は探偵です。人の悩みを解決するのが仕事です。マキさんの為なら、格安で請け負います。だから、そんな顔をしないで欲しい。」(イケボ)
そう言うと、マキさんは苦笑いで「大丈夫ですよ」と言い、また別のお客さんの場所へと向かった。
まったく、相変らずの人気っぷり。今日も引っ張りだこだぜ…。
え?何?おっきー?
あいつはサーヴァント!
マキさんは人間!
それとこれとは別!!だからいいの!!
?
それから数杯のブドウジュースを飲んでから俺はホテルに帰宅する。
あれからマキさんと少し話し込んでしまい、予定より時間が遅れてしまった。
そうしてホテルの自動ドアを潜ると
「ま゛ー゛ち゛ゃ゛ん゛!!!!!!」
おっきーがいた。
ロビーに座っており、俺が帰ってくるなり凄まじき速さで駆け寄ってきたのだ。
「なん
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