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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
探偵はBARにいる
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厨房の隅に引っ掛けてある『まーちゃん』と書かれたエプロンを取り、準備の手伝いをする。
今厨房にいるのはやる気だけはあるやつなのでとりあえず指示を出せばそれなりにはやってくれる。
こうして朝からクソ忙しい目にあってしまい、お昼のピークが過ぎた頃にはもう疲れ切っていた。

が、まだ本来の目的は果たせていない。

厨房の隅、俺専用のスペースがある。

さて、まぁ一般のお客さんが何勝手に厨房を私物化してんだよと思うやつもいるかもしれないが、実はこれはオーナーさんの許可を得ているのでなんの問題もない。
というより、俺はお客さんなどでは無い。

このホテルにて事務所を構える、1人の探偵である。
あの事件を解決した際、オーナーさんからここに住んで構わないと言われてな。
俺んとこに依頼が来る。
頼んだ人はついでに泊まってく。
それでまぁwin-winな関係ということでオーナーさんはホテルの最上階、そこを俺達の住まい兼事務所として使わせてくれたんだ。

さらに!!
ここの厨房の従業員共をとりあえず普通の料理が作れるレベルに引き上げたのは俺のおかげだ!!

「…できた。」

そんな説明を長々としている間に俺はサクッと料理を完成させる。

野菜は近くの農場からの直送。肉はワイバーンや魔緒の肉などクセの強いもので代用しているが工夫しだいでなんとかまぁ美味くなる。

そうして出来た本日のブレックファースト兼ランチ、肉野菜炒めと余った野菜スープを自室へと持ち帰る。

「飯出来たぞー。」

部屋に戻るとそこには起きた時となんら変わりない光景が。

「ったく少しくらいは起きろって。」

ランチを一旦テーブルに置き、リモコンでテレビをつけ、それからクソでかい窓のカーテンをシャッと開けた。

差し込む朝日……ってか昼過ぎだけど。
その陽の光を浴びておっきーはやっと起床。
寝ぼけ眼を擦り、伸びをして眼鏡をかけるとベッドから起き上がった。

「まーちゃんおはよ…。」
「おはよじゃねーよおめーもう昼だぞ。さすがに起きてろよ。」
「いやー昨日も夜が明けるまで頑張っちゃったからねー。」

ナニを頑張ってんだと思いつつソファーに腰掛け、肉野菜炒めに手を付ける。

おっきーも反対側の椅子に座り、まずは野菜スープを啜った。

「あーおいし。これもまーちゃん作ったやつだよね?」
「あぁそうだけど?なんかあんの?」
「ううん。やっぱりまーちゃんの作るのはなんだって美味しいなって。」
「あっそ。」

照れ隠しに冷たく返事し、視線をテレビへと移す。
各地の状況などがニュースで放送されているが、今となってはもう見慣れた内容だ。
最近ではサーヴァント関係の特集も組まれたり、なんか偉そうなジジババがサーヴァントに
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